2005/10/08

いつか訪れるその日まで(第十四回)

   雨

  夕方から降り始めた冷たい雨

  一日の看護を終え やすもうと明かりを落とした

  枕元にそっと低い呼吸音

  明かりを増してみると眼をあけている

  眠っていないのと声をかける

  私も寝るからとおやすみの頬ずりを

  瞬きで睫が優しく私を撫でる

  おやすみと云っているように

  横たわると屋根に落ちる雨音

  何故か目尻に涙が滲む

  幾度も枕を濡らしたのに

  雨風の中終電車の走り去る音が

  明日の為に深い眠りの中に誘って欲しい

  第十五回へつづく


    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/