2005/10/08

いつか訪れるその日まで(第二十一回)

   一粒の涙

  朝から時折 霧雨の降る日だった

  病室につき 一通りのケアを終えて

  ベットサイドに座り片手を握り
  
  もう一方の手で頬を撫でながら

  話しかけていた 三時間貴女は

  話せなくても分かっていたのですネ

  間もなく命の灯りが尽きそうと

  左の目尻より一粒の涙がポロリと

  お父さん長い間看護を有難う

  そしてさようならと弱り切った

  体力を絞り告げた涙だったと

  胸がつまり涙が まさか

  あの日が今生の別れになるとは

  又 面会に行こうとしたのに

  (平成十七年三月) 第二十二回へつづく


    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/