2005/10/22

コンゴウインコ



運命って存在するのでしょうか?私の人生はコンゴウインコによって変わりました(どんな人生だよ、それ)。

初めてコスタリカを訪問した時です。当時はロスに住んでいて、ちゃんと会社で(不)真面目に仕事もしていました(元上司に怒られちゃうよ)。σ(^◇^;;コスタリカ訪問の目的は勿論、ケツァール。世界一美しい鳥なんて言われると、見たくなるでしょう。

おまけに故・手塚治氏の「火の鳥」のモデルなんて聞いたらなおさらです。勿論、ケツァールは綺麗でした。もう童話の世界の生き物って感じです。

しかし、それ以上に衝撃を受けたのがコンゴウインコ。八十五cm近くもある巨大な鳥が普通に飛んでいるんです。声なんか怪鳥ラドンのようにやかましかった。

体中にビリビリと電気が走ったのをいまだに覚えています。「(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-!!!す、凄い!何だ、この世界は!凄すぎるぞ、コスタリカ!」と思いました。

ロスに戻って、コンゴウインコの事を調べたら、個体数の減少を知りました。コスタリカでは1900年代前半には沢山いたのに、1950年にはほぼカリブ海側全体から姿を消してしまった、と。つまり国土の半分からいなくなった。「えっ、何でなの?」原因は森林伐採と密猟でした。

森林伐採はコスタリカだけでなく、世界規模で起こっています。我々の知らない場所で、この瞬間にも緑が少しずつ消えています。それを知った私はたまらなくなりました(生き物好きだから)。それから現在の私に至っています。


初めてこの鳥を見たカララ国立公園の近くのロッジで野鳥ガイドをしているのは偶然でしょうか?運命だったのかもしれません。

話が逸れましたが、密猟はどうなのか?コンゴウインコのように大型で見栄えのする鳥は、ペット対象として高値で売られます。貧しい地元民には、非常に魅力的な収入源です。


現在、コスタリカではカララ国立公園とコルコバード国立公園が最後のオアシスになっています。その保護区でさえ、密猟は行われているのです。パークレンジャーが言うから間違いなし。

現に私も密猟者を目撃しています。二年前からカララ国立公園内に存在する二つの巣をモニターしています。いつ密猟者に雛を盗まれるかと不安になります。今年も来月辺りから営巣準備に入ります。無事に雛が孵って、巣立ってもらいたいですね。

コンゴウインコは生涯をつがいで過ごし、二十年ほど生きます。皮肉な事に檻の中では60年くらい生きる個体も存在するそうです。自由に二十年間生きるか、檻の中で六十年間生きるか?どちらが良いかは明白でしょう。勿論、長生きしたいから檻の中・・・・って違うか(笑)。

コンゴウインコにも人間と同じ生活を営む権利があると思いませんか?それとも私は変わり者(たかが鳥でしょう)?


    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/