2008/05/07

コスタリカの野鳥撮影事情



コスタリカは観光国にして、野鳥の宝庫です。一眼レフやデジスコの普及により、野鳥を観察するだけではなく、撮影する人口が急増しました。先日のツアーでも半数以上が撮影人。探鳥ツアーの様相も変わりつつあります。

ここで問題なのが撮影マナー。特にフラッシュを使用しての撮影には頭が痛いです。写真はハイオシロメジリハチドリの巣。たまたま宿泊先にて営巣していました(母鳥が抱卵していた)。


お客さんに巣を見せたのですが、上手く葉の裏に隠れていました。そりゃ~、目立つところに営巣はしないでしょう、普通。

一時間ほど後、この巣は空になっていました。見ると地面に葉が数枚落ちており、明らかに誰かが巣の周りの葉を取り除いたのです!理由は明らか。撮影のため。


こんなことしてまでして、その人間は嬉しいのでしょうか?悲しいものです。結局、母鳥は巣に戻って来ませんでした。(T△T)アウ・・・。

ツアー初日の宿泊先でも事件がありました。ハチドリで有名なロッジなのに、餌台を見ると、個体数がやたらと少ないのです。一時間待っても、結果は同じでした。


怪しいと思いオーナーに聞くと、セミプロの撮影グループが複数のフラッシュを使用して、一日中撮影していたとのこと。そうなると、数日はハチドリが戻って来ません。(T△T)アウ・・・

とどめはケツァールの営巣放棄。毎年あるのですが、今年は日本人経営の代理店の人間がお客さんを巣の真下まで連れて行ったのが原因らしいです。たまたま本人に遭遇したので問いただしたところ、彼は否定していましたが・・・・。私は現場に居なかったので、真偽は定かではありません。

問題なのは、そういった情報が頻繁に聞かれること。私の知らない場所では、もっと多くの事件が起きているはずです。撮影マナーを守れない人間がいかに多いかが分かります。何のためにエコツーリズム国家に来ているのやら・・・・。

誰でも綺麗に撮りたい気持ちは分かりますし、、できれば近距離でドアップ撮影もしたいでしょう。それを避けるためにデジスコが開発された訳ですし、巣の前くらいではマナーを守ってもらいたいですね。我々は鳥達の生活ぶりを見させてもらっている訳なのですから・・・・。


    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/