2016/11/11

地元の蘭学者でさえも、未知な領域だそうです!



Stelis属の一種



こんな感じで、咲いていました。

コスタリカには約60種のステリス属が記録されています。三~五ミリの花を数珠状に付けるのが、この属の典型です。

しかし、撮影した種は一センチほどの花が、個々の花茎から単独で付く感じでした。これだけの特徴があれば、種の同定ができると思い、参考にしているデータベースを片っ端から調べました。それでも分かりませんでした。

この属に関して言えば、データベースの大半は画像が存在せず、イラストのみ掲載されていることも一因でした。仕方なく知り合いの蘭学者にメールで質問しました。彼からの返答は、次のような内容でした。

ステリス属は未だに十分な研究がされておらず、コスタリカだけでも未知の種がたくさん存在する。画像の種も南米で記録されているStelis uniflora、あるいはStelis maduroiとの近縁であることは間違いない。ただ、それ以上は分からない。

植物標本集は膨大な数に及ぶので、調べることも容易ではない。コスタリカのステリス属は、レパンセス属よりも多様だと私は推測している」

レパンセス属は国内で百種ほど記録されているので、それ以上となると、ステリス属は半分ほどしか同定されていないことになります。未同定の中には、新種が含まれている可能性も大いにあるようです。

残念ながら、国内でステリス属の研究をされていた学者は高齢となり、後継者がいない状況だそうです。結局、私が撮影したステリスは、名前が存在するのかも分かりませんでした。コスタリカでは令名されていない虫が数多く存在するようですし、植物も同じなのでしょうね。



ラテン名: Epidendrum subnutans



こんな感じで、咲いていました。

いつものことですが、強風で撮影が困難でした。ジックリ腰を据えて待ちましたが、状況は変わりませんでした。一旦は諦めて先に進むことにしました。

数時間後には運良く風が弱まり、なんとか撮影することができました。ずんぐり体型の人間、あるいは妖精がぶら下がっているように見えました。



ラテン名: Oncidium bracteatum



こんな感じで、咲いていました。

上に掲載したエピデンドラム同様、こちらも人型に見えました。オンシジュームの仲間は地元民に人気が高く、地方の民家では当たり前のように飾られています。違法販売されている野生蘭の多くは、この仲間です。許される行為ではありません。\(*`∧´)/ ムッキー!!画像を差し替えました。



ラテン名: Pleurothallis bitumida(固有種)



こんな感じで、咲いていました。

国立公園の「ゴミ捨て場」で見つけました。倒木があるとレンジャーが短く切断し、ここに投棄します。それらの幹や枝を注意して見ると、多数の蘭が着生していたりします。

こういった場所に、貴重な種が埋もれていることもあります。そして誰の目に触れることもなく、いずれは株が死んでしまいます。蘭の墓場」と私は呼んでいます。花の大きさな三ミリほどあります。

一枚目~四枚目はキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
七枚目~八枚目はキャノン・パワーショットSX50HSで撮影

蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。

EPIDENDRA-Global Orchid Taxonomic Network
Internet Orchid Species Photo Encyclopedia

    

コスタリカの野鳥ガイド

在住18年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

11歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/