2017/03/01

度重なる落胆、挫折を乗り越えて、遂に国花の蘭を見つけました!



ラテン名: Guarianthe skinneri



こんな感じで、咲いていました。

コスタリカの国花は蘭です。植物園や大きなホテルの庭園で、容易に見ることができます。一方、自然界での観察は、ほぼ不可能とされています。盗掘でほぼ根絶やしにされてしまったからです。

以前は、私が住む町の周辺でも自生していたそうです。もと自生地に行くと、あちこちの民家で飾られているのが分かります。そういった家主と話すと、答えはいつも同じでした。

「以前はたくさん自生していたけど、今は見なくなった・・・・」「あんたのような人間が、大勢いるからだろ!」その度に怒りが込み上げて来ました。違法販売人が、根こそぎ持って行くケースもあったそうです。

残念ながら、この国では野で愛でるという風習はないようです。そういった現実を知りながらも、なんとか自然に咲いている姿を見たい!その想いだけで、探し続けました。

国花だけに限らず、見たいと思う大型種は、全て同じ運命を辿っています。「もう限界かも・・・・」あまりに盗掘が酷いので、何度も蘭探しを諦めようと思いました。存在しない物は、どんなに探しても見つけられませんから・・・・。

盗掘だけでなく、密猟にしても深刻な問題です。嫌な部分ばかり見えるようになって、コスタリカにいることさえが、苦痛になっていました。

そして、ようやく念願が叶いました。私の胸は熱くなり、一筋の希望が見えた気がしました。この出会いで勇気が湧き、これからも地道に頑張ろう思いました。妻も息子も、私がこの瞬間を待ち望んでいたことを知っていました。夜は三人で乾杯しました。(*゚▽゚)/゚・:*【祝】*:・゚\(゚▽゚*)

ちなみに、今はグアリアンセ属ですが、以前はカトレアに属していました。花の大きさは九センチほどあります。



遠方から、こんな感じで見えました。「こ、この色合いは!?」ドキドキしました。

21.jpg

陽射しの強い日で、撮影に苦労しました。



巨木には一体何株が、着生していたのでしょう。凄い群生でした。



周辺の細長い木々にも、複数の株を確認できました。

何故、これだけの規模の群生が残っているかは、一目瞭然でした。手の届かない場所(三、四十メートル)に着生していたからです。同時に私有地なので、外部からの侵入者がないのも、盗掘を免れている要因だと思いました。

コスタリカの未来のためにも、この巨木は絶対に保護しなければなりません。それには地主さんの理解が必要です。その貴重さを伝えなければと思いましたし、知り合いの蘭学者も同意見でした。

撮影を終え、帰ろうとした際に、予期せぬ出来事がありました。それは次回に紹介したいと思います。



ラテン名: Specklinia costaricensis



こんな感じで、咲いていました。

地方にある工場(?)外に巨木があり、無数の蘭が着生しています。葉や株のサイズ、形から、少なくとも十種は存在していると思います。現在まで四種を開花で確認していますが、三種は初見です。

Specklinia costaricensisは初見ではなく、過去に何度も撮影しています。風で絶えず揺れるので、どうしてもピントが合いません。なんとかブログに掲載できる一枚が撮れました。花の大きさは五ミリほどあります。



ラテン名: Epidendrum pentadactylum



ラテン名: Cuitlauzina convallarioides



こんな感じで、咲いていました。

低木に二種が開花していました。いずれも初見だったので、幸運でした。前者はエピデンドラム属としては最小類で、花の大きさは四ミリほどあります。後者は属の見当もつかず、知り合いの蘭学者に同定してもらいました。やはり風が吹いていて、撮影に苦労しました。

全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影

蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。

EPIDENDRA-Global Orchid Taxonomic Network
Internet Orchid Species Photo Encyclopedia

    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/