むむむ、怪しい蝶です!(¬o¬)
フクロウチョウ属、ラテン名: Caligo brasiliensis sulanus 英名: Dark Owl-Butterfly
ラテン名がCaligo eurilochus sulanusから変更されたようです。
フクロウチョウはアメリカ大陸のみに生息している亜科の蝶です。外見だけでなく、習性もユニークで、蝶園でも定番です。
外見ですが、後翅にフクロウの目のような模様があります。そして、前翅の先端部には蛇の顔のような模様があるのですが、分かりますでしょうか。これらの模様によって、天敵から身を守っています。
また、早朝と夕方に活動し、日中は薄暗い場所に隠れています。その点でも、フクロウチョウという名前がピッタリかと思います。
この時は珍しく、朝の九時頃に遭遇しました。深い茂みから突然出て来たので、天敵の存在にでも驚いたのかもしれません。
ツアー中でも夕方近くになると、林内で飛んでいる姿を見かけます。一瞬、コウモリでも飛んでいるのかと思うような、少し不気味な印象を受けることもあります(前翅長が8~9センチもある)。
腐ったフルーツを好むので、蝶園ではバナナに群がる姿を容易に観察できます。ただ、本来の習性を考えると、明るい蝶園内にいる個体は可哀想な気がします。森と違って、薄暗い場所がそれほどありませんからね。
ちなみに、フクロウチョウの開翅シーンはまず撮影できません。蝶園の個体も同様で、開いてもほんの一瞬です。まず、ピントを合わせる余裕がありません。これは習性なので、諦めるしかないのでしょうね。表翅は少し青い部分がありますが、全体的には黒と茶で地味な色合いです。