2013/10/30

蝶の採集者と遭遇してしまいました!ノォオオオオオ!!



♂個体
 


♀個体

ボカシスカシマダラ属、ラテン名: Pteronymia donella donata 英名: Donella Clearwing
 
注: 採集や標本を作成&収集されている方には、不快な内容だと思います。該当される方は、記事を読まないことをお薦めします。
 
数カ月前から頻繁に訪問している森林保護区があります。知る人ぞ知る、蝶マニアが訪問するスポットらしいのです。

二度目の訪問のときでした。歩いていると、道端の枝に網袋がぶら下がっていました。中にはバナナなどの果物が入っていました。勿論、直ぐにピンと来ました。「蝶マニアが来てるんだな」

私の予感は的中しました。しばらく歩くと、車が止めてあり、大きな採集ネットを振り回している初老の男性がいました。ヨーロッパ人でしょうか。近くに大学があるので、蝶の研究をしている客員教授かもしれません。興味があったので、話し掛けてみました。
 
「大学で蝶の研究をされているのですか」「いえ、個人です。え~と・・・・採集の許可は貰ってないんだけど・・・・。あっ、でもコスタリカ大学に協力したこともあるんですよ・・・・」

少し気まずそうに、色々と話し始めました。研究目的以外では、政府の許可なしでの採集は禁じられているからです。
 
「君は何しに来たの」「蝶の観察と撮影です」「だったら、そこの網袋に蝶が来るから、簡単に撮れるよ」「ありがとうございます。でも、自然な感じで撮りたいので・・・・」と丁寧にお礼を言って、その場を去りました。
 
車内を見ると、奥さんらしき女性がいたのですが、その退屈そうな表情が印象的でした。「とっとと、目的の蝶を採ってよ。買い物に行きたいんだから~」そんな感じに見えました。(^○^)
 
その後、一時間ほどして帰路に向かう(?)ご夫婦の車を見ました。更に三十分後くらいに、撮影したのが画像のPteronymia donella donataです(この日はメスのみ撮影)。
 
この蝶はコスタリカでは珍蝶で、国内には標本が二、三個体しか存在しないと図鑑に書かれています。また、オスは標本画像しかネット上に存在しないみたいなので、貴重な一枚かと思います(メスもパナマで撮影された画像一枚のみ)。
 
もし出会った男性がこの蝶を見つけていたら、採集され標本になっていたのではないでしょうか。希少価値は勿論のこと、彼はタテハチョウにのみ興味を持っていると言っていましたから・・・・。
 
「採集者に見つからなくて、良かったね」と思わず小言で話し掛けている自分がいました。蝶に話し掛けてる中年男、危険なのでレッドカード~!σ(^_^;)
 
その後、何度も同じ森林保護区に訪問していますが、幸いな事に採集者には遭遇していません。そして、これから先も遭遇しないことを祈っています。
 
蝶の採集に関して、ネット検索してビックリしたことがあります。日本では採集禁止区域でも平然と採集が行われていること。また、一種につき数十頭も採る方がいること。
 
ある方のHPで北海道での採集旅行日記が書かれていました。その方は合計で、とてつもない数を採集していました(丁寧に種ごとの個体数が表にまとめられていた)。
 
更に驚いたのが、その方が採集ポイントに到着すると、先客がおり、「ここは私の採集ポイントだから他に行ってくれ」と言われたそうです。

そして、次のポイントでもやはり先客がおり、再び移動せざるを得なかった、と書かれていました!余りに不快な内容で、私は途中で日記を読むのをやめました。
 
また、日本では採集や標本の作り方を指導するツアーもあると知り、驚きました。以前、日本の蝶のほぼ全てを撮影されている方に、蝶事情をお聞きしたことがあります。

ポイントが判明すると、直ぐに採取者が入り込み、そのエリアから蝶が消えてしまうとか・・・・。純粋に蝶の観察や撮影を楽しみたい方々には、悲しい現状ですね。
 
長々と書いて、すみませんでした。

    

コスタリカの野鳥ガイド

在住17年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

10歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/