2014/06/26

コスタリカのMFと一生後悔しそうな出来事

野鳥や他の生き物を観察&撮影されている方であれば、どなたもお気に入りの場所が存在すると思います。「マイ・フィールドで撮影した○○○○○」のようなブログ・タイトルを頻繁に見かけます。私も幾つかのMFがありますが、最も頻繁に訪問する場所について書いてみたいと思います。
 
自宅から最も近い国立公園なのですが、MFに選んだ理由はシンプル。国内では数少ない大きな森林が、今でも残っているからです。
 
約110,000エーカー(1エーカ-=4046.8平方メートル)の9割が原生林で、ジャガーやバクのような大型哺乳類も生息しています(ジャガーは未だに見たことがない)。

他にも500種以上の野鳥、6,000種の植物が記録されているそうで、まさに生き物の宝庫です(国全体では野鳥は迷鳥も含むと900種以上、植物は約10,000種)。
 
しかし、鬱蒼としたジャングルのため、生き物を見つけるのには苦労します。熱帯雨林に入れば、多くの生き物を観察できると思っている方が結構いるのですが、実際はそんなに甘くありません。特に、原生林ではその傾向が強くなります。

散策路は狭く、「緑の壁」に囲まれているため、視界が限られてしまいます。林内は常に薄暗いので、注意深く歩かないと、生き物の存在に気が付が付きません。

事実、観光客とすれ違ったりすると、かならず同じ質問をされます。「何か生き物を見たか?鳥の声ぐらいしか聞こえない。色々な生き物がいると聞いていたのに・・・・」ここの散策路は野鳥ガイドの私にでさえ、容易な探索地ではないのです。
 
こんな感じの場所なので、滅多にツアーの日程に入れることもありません。それでも、ここに通い続ける魅力があります。珍鳥の宝庫であり、このエリアでしか見れない蝶も沢山います。虫に関して言えば、今でも新種が記録されているそうで、「予期せぬ出会い」を期待できます。
 

 
熱帯雨林はシンプルな緑の世界で、あちこちに花が咲いていることもありません。そんな中、小川の存在は目の「癒やし」になります。暑い時間帯には、水浴びに来る野鳥も期待できます。
 


林内はとにかく薄暗いので、このように少し開けた場所(フォーレスト・ギャップ)で蝶を待ちます。運が良ければ、野鳥の混群が通過することもあります。
 


地面には毒蛇(ヴァイパー)がいるので、上ばかり見ていられません。散策路の登り階段や木の板根近くで、踏みそうになったことがあります。
 
普段、私がどのような場所で観察&撮影しているのか、雰囲気だけでも感じ取っていただけましたでしょうか。高温多湿で、帰宅する頃には汗まみれになっています。好きでやっている事とはいえ、ブログのネタ探しも容易ではありません。(^▽^;)
 
リコーCX5で撮影 

最後に、5月31日にMFで起きた「一生後悔しそうな出来事」について書きます。
 
いつものように家族で散策に出掛けました。早朝は息子と虫撮影をしました。その後、一人で散策路に行きました。日中ということもあり、鳥影もなく周囲はシーンとしていました。目新しい蝶も見つからず、暇を持て余していた時のことです。
 
突然、林床の茂みがもの凄い音を立て、大型の哺乳類が木の幹に駆け上がりました。よく見かけるタイラ(イタチの仲間)だと思いました。

ところが幹にしがみついていたのは、絶滅危惧種のオセロットだったのです!早朝や夕方であれば活動する時もあるようなのですが、基本は夜行性の生き物です。
 
最初の数秒は驚きで、お互いに見つめ合っていました。ただ、こんなチャンスは二度と巡って来ないかもしれません。

絶対に撮影しなくてはいけないというプレッシャーにもかかわらず、手持ちのカメラはリコーのコンデジしかありません!一眼は?パワーショットは?こういう時に限って、持参していません。痛恨のミス!!
 
ただ、リコーのCX5も300ミリまでズームできますし、被写体は大型の哺乳類です。なんとか撮影できるかもしれません。

そう思いカメラを構えますが、手前の邪魔な枝の存在で、ピントが合いません(おまけに原生林なので、すごく暗い)!アタフタしている間に、オセロットは木から降り、茂みに姿を消してしまいました。

この時の落胆は過去最大級で、しばらくは呆然としてしまいました。南米でも遭遇するのが困難な大型ネコです。コスタリカではなおさらのことで、一生に一度あるかないかのチャンスだったのです。
 
以前、他の国立公園でピューマに遭遇した時も、体が硬直して何も出来ませんでした。意気消沈して、帰宅後もボーッとしてました。(。>0<。)ビェェン
 
オセロットはジャガーを小型化し、スリムにしたような容姿です。動物園で飼育されていると思います。
 

    

コスタリカの野鳥ガイド

在住18年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

11歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/