2015/07/07

コスタリカの蘭は、固有種がてんこ盛りです!

コスタリカは地続きということもあり、野鳥の固有種はわずか6種しかいません(3種は本土から約550km離れたココ島にのみ生息)。一方、蘭は毎年のように新種が発見されていて、固有種の宝庫となっています
 
しかし、これらの固有種も、将来的には隣国パナマや南米で記録されるかもしれません。発見されていないだけだと推測しています。私みたいに蘭探しに夢中という人間は、ごく少数だと思うので・・・・。
 
今回は固有種のみを紹介します。
 
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ラテン名: Platystele propinqua(固有種)
 
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こんな感じで、咲いていました。
 
2枚目の画像で分かるように、大木に群生していました。過去に何度も見ているので、開花時期が長いようです。花の大きさは、5mmほどあります。 

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ラテン名: Scaphyglottis bicallosa(固有種)
 
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こんな感じで、咲いていました。
 
この日、国立公園で目新しい種に出会えませんでした。ところが国立公園外の道端で、スカフィグロティス属を3種見つけることができ、一気にホクホク顔になりました。(*^-゚)vィェィ♪
 
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ラテン名: Lepanthes clareae(固有種)
 
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こんな感じで、咲いていました。
 
斜面に咲いていて、接写には高い位置でした。パワーショットの超望遠でも、極小類では大きく写せません。結局、斜面に登って撮りました。不格好な姿勢で撮ったので、筋肉痛になりました。(^▽^;)花の大きさは、5mmほどあります。 

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ラテン名: Stelis dracontea(固有種)?
 
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こんな感じで、咲いていました。
 
類似種のStelis tintinnabula(固有種)かもしれません。とにかく撮影に苦労しました。小雨が降っていて、風も吹いていました。画像では明るく見えると思いますが、林床は真っ暗でした。

低感度で撮影するとSSが1秒とかなので、三脚使用は必須でした。蘭撮影において、雨、風、不十分な光量の三重苦は、珍しくありません。←霧もあるので、四重苦でした。

蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
 
    

コスタリカの野鳥ガイド

在住21年、ガイド歴20年(引退)。撮影の他に、野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)をしています。座右の銘は「野にあるものは、野で愛でる」