花鳥風月(第33回)コスタリカは汚れてしまった・・・・。(後編)
前回の続きです。
エビの養殖池(複数)の周囲に残存するマングローブ
下の4枚は、息子が撮影しました。いずれもマングローブ林への依存度が高い野鳥です。マングローブ林にのみ生息する生き物も多く、その重要性が分かります。
オウゴンアメリカムシクイ
渡り鳥で、現在は営巣のため北米にいます。鮮やかな黄色で、「黄金」を冠するに相応しいと思います。
キイロアメリカムシクイ
頭部が赤茶の個体は亜種で、マングローブアメリカムシクイという英名さえ存在します。声も異なるため、いずれ別種になる可能性があります。
マングローブエメラルドハチドリ(固有種)
メスです。逆光、しかも息子はマイナス補正で撮影していました(一瞬の出来事で、露出を補正する余裕もなかった)。オリジナルは真っ黒にしか写っていなかったのですが、編集ソフトで明るく修正しました。
私は未だに撮影したことがありません。息子は初見にもかかわらず、枝にとまった一瞬を逃しませんでした。こうして息子に先を越されてしまいました。щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!
クロノスリ
太平洋側とカリブ海側の個体は、別種扱いでした。前者にはマングローブノスリという和名も存在していましたが、クロノスリとして統合されてしまいました。
ヒメミナミヒョウモンモドキ属、ラテン名: Tegosa anieta anieta
英名: Black-bordered Crescent
アメリカヒョウモンモドキ属、ラテン名: Chlosyne poecile
英名: Poecile Checkerspot
グリーンイグアナは樹上にいることが多いので、地面での撮影は新鮮に思えます。車内から適当に撮影したせいか、ピンあまになってしまいました。σ(^_^;)
カメノコハムシ(Microctenochira属?)
一時期、息子と夢中になって探しましたが、息子は興味を失ってしまったようです。ミリ単位の虫なので、いつもピントがいまいちです・・・・。(T_T)
ラテン名: Tropidacris cristata
中米で一番大きなバッタで、体長だけでも13cmほどあります。虫が嫌いな方は、絶対に近寄りたくないかも?妻は初見の時に、後ずさりしていました。
私が撮影した野鳥は、このメキシコインコだけでした。
養殖池の背後に見えるマングローブ林
マングローブ林とエビの養殖池の境で、休憩している男性がいました。何を撮影しているのかと聞かれたので、主に野鳥と返答しました。
そして彼から予期せぬ言葉が・・・・
「以前のコスタリカは、緑豊かで美しい国だった。でも開発が進んで、汚れてしまった・・・・。このエリアもマングローブ林が一面に広がっていたけれど、この通りエビの養殖池になってしまった」
沿岸部には、観光客向けのホテルが乱立しています。貴重な緑地やマングローブ林の消失は、その代償です。エビの養殖池への転換も然りです。本で読んで知っていましたが、地元民から直に聞くとショックでした。
彼が話していた、「以前の緑豊かで美しいコスタリカ」を肌で感じてみたかったです。高価で滅多に買いませんが、エビは好物なので、複雑な気分にもなりました。
全く別のエリアですが、粗大ゴミの投棄、オイルが流入したマングローブ林も確認しています。以前は色々な野鳥を観察できましたが、その数も減少しています・・・・。(T_T)
2~5枚目はキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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