森林が消失したエリアでも、健気に蘭が咲いていました!
コスタリカは環境保全国と言われていますが、国立公園、保護区以外は酷いもので、まともな森林が残っていません。低地だけでなく、高地まで開発が進み、「はげ山」ばかり目立ちます。
未見種を求めて、新たなエリアを訪問しました。本来なら蘭がたくさん自生している標高だったのですが、株を見つけることさえ困難でした。
プランテーションが延々と続くエリア(←コスタリカの知られざる姿)
なぜなら、森林が全てプランテーションに成り果てていたからです!緑地が見当たらないので、地元民に質問することにしました。
「野生蘭の調査しているのですが、この辺に緑地はありませんか?」
「ないよ。全部プランテーションになってるから。隣町ならあるんじゃないかな~」
森林が消失したことに対して、後ろめたさもない、素っ気ない返答に思えました。
こうして野生蘭が姿を消していきます・・・・
こんな環境で探すのは絶望的だと思いましたが、散策を続けました。しばらくして、道端に切り倒された木を見つけました。枝には蘭がたくさん着生していました。
自然好きの私にとって、これほど残酷な光景はありません。背後に広がるプランテーションを見て、こんなに悲しくなるのは私だけでしょうか?
紹介する最初の2種は、同エリアにて根性で見つけました。いずれもプランテーション沿いの低木に、着生していました。
後半の2種は隣町で見つけました。隣町もプランテーション、牧草地が多いのですが、まだ少し緑地が残っています。
ラテン名: Camaridium horichii
こんな感じで、咲いていました。
コーヒー・プランテーション沿いの低木に、着生していました。コーヒーの産地ゆえに、コスタリカから多くの緑が消えてしまいました。
私は自身のために、コーヒーを一度も購入したことがありません(間接的に自然破壊に貢献した気分になるから・・・・)。過去に、コーヒー好きの父に贈ったことがあるだけです。コーヒーなしでも生きていけるので、残された自然を大切にして欲しい。
ラテン名: Camaridium gomezianum
こんな感じで、咲いていました。
花がバルブや葉で隠れていたので、見つけた時は嬉しかったです。しかも初見でした。興奮も束の間、後ろに広がっているプランテーションを見て、一気にテンションが下がりました・・・・。
ラテン名: Lepanthes lindleyana
こんな感じで、咲いていました。
隣町で見つけました。このエリアでは普通種で、道端の低木に着生しています。雨が降り出したので、急いで撮影しました。花の大きさは、3mm足らずしかありません。
ラテン名: Oncidium storkii(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
許可を得て入った、私有地で見つけました。この私有地は大型の株が残っていて、希少種も撮影しています。いずれ紹介したいと思います。
オンシジューム属としては小型で、花の大きさは2cmほどあります。この属は黄色に茶色の模様が一般的なので、黄色に緑色の模様なしは新鮮に見えました。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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