2017/11/30

花鳥風月(第2回)こんな場所で蘭探し!?

今回は標高二千メートルほどにある、モトクロスのトラックが舞台です。「えっ、そんな場所で蘭が見つかるの?」と思われるかもしれません。厳密に言うと、モトクロスのトラックの横に、そこそこ大きな緑地があります。

たまたま立ち寄った大衆食堂で、この場所を知りました。週末になると地元民が集まって、モトクロスをします。その後に食事なり談話なりして、帰るのがパターンみたいです。

「敷地内に蘭があるかもしれなから、探してみたら?」とオーナーに言われました。散策して、直ぐに蘭の宝庫だと分かりました。以来、私のお気に入りのポイントの一つとなっています。

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モトクロスのトラック(この左側に緑地がある)

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画像では分からないかと思いますが、蘭がギッシリ着生しています。この木だけで、十種は着生していると思います。

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ラテン名: Dracula erythrochaete

一番ビックリしたのが、猿顔で有名な蘭、ドラキュラ(ドラクラ)属が豊富に自生していることでした。マニアにはヨダレものの存在です。この場所が知れ渡れば、根こそぎなくなりかねません。

ちなみに、Dracula erythrochaeteはバリエーションが数十種も存在し、専門家でも完全に把握できていません。そのうちの幾つかは別種という可能性もあります。この個体も以前に掲載したのと、見た目が異なります。


4 イヌゴマシソ科?

シソ科のイヌゴマの仲間でしょうか?

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キノコも撮影してみました。知識がないので、属も分かりません。

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薄暗い森に、光が差し始めました。

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ラテン名: Epidendrum laucheanum

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この蘭は開花のピークだったようで、あちこちで咲いていました。室内の飾りや、クリスマスのオーナメントになり得るかも?


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ラテン名: Cholus nigromaculatus?

ステリス属の蘭とゾウムシのコラボです。花は咲いていませんでした。咲いていたら、ボロボロにされていたことでしょう。ゾウムシは好きな虫ですが、蘭にとっては憎き存在なので、複雑な気分になります。

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クビワキヌバネドリが鳴いていたので、声を辿って見つけました。「花鳥風月」なので、「義務的」に野鳥一種は撮影です。(^○^)

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緑地への入り口にあるゴミ溜めです。コスタリカはエコ先進国(環境保全国)と言われてますが、日本に劣ります。国民一人一人のモラルが足りず、こういうシーンをあちこちで見かけます。

違法焼却も当たり前です。私が住むコミュニティーの近くでも違法焼却を仕事としている悪人がいて、近所の子供数人が喘息持ちです。

私も数年前に突然、喘息持ちと医師に診断され、違法焼却が原因かと思っています。コスタリカに長年住むと、そういう「影」の部分が見えてきます。短期滞在の観光客には、「楽園」に見えるかもしれませんけど・・・・。

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熱帯雲霧林は午前が快晴でも、午後は濃霧に包まれることが珍しくありません。この日も十一時過ぎには、この状態でした。

モトクロスの人間しか出入りがなく、緑地で散策しているのは常に私のみです。そういう状況であるからこそ、貴重な蘭が残っているのだと思います。

オーナーも蘭の宝庫と私から聞いて、驚いていました。大型種も少なからず存在するので、このままプライベート・コレクターや、違法販売人の目に触れないことを祈りつつ・・・・。

全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影

先日、子供三人を連れた女性が、片っ端から蘭の株を盗っていました。そして、次々に大きな袋に入れていました。開花まで待って、見栄えする種を違法販売するのだと思います(過去にも似たような場面を、何度も目撃している)。子供達にも手伝いをさせていたので、悲しくなりました。

    

コスタリカの野鳥ガイド

在住18年目。プライベートでは、主に野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)、撮影をしています。

12歳の息子(デビューは5歳)が撮影した野鳥、虫なども掲載しています。

12年ほど続けてきたヤフーブログから、引っ越して来ました。

健康上の理由で、以前のように長時間パソコンできなくなりました。ですからコメント欄は、閉じてあります。

リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで執筆したコラム、「PURA VIDA!」のアドレスです。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/archives/tsuyuki/