ズグロハゲコウ 息子が目的を達成し、安堵感に包まれました!
家族旅行特集、最終回
前回の続きです。
注: 息子が見たい(撮りたい)鳥は某国の国鳥と書きましたが、私の勘違いです。σ(^_^;)
営巣木でも観察できず、再び車で移動しながら探すことになりました。
↓
↓
↓
三十分くらい経ったでしょうか。ようやく安堵の胸をなでおろす、瞬間が来ました!
ズグロハゲコウです。コスタリカには80~90羽しか残存しないと記述があります。五年前の調査になりますが、国内で記録された四十の巣のうち、確認された雛は六羽のみとか・・・・。
息子は興奮気味に撮影を始めました。ビーチ帰りなので、海パンにサンダル姿です。w(゚o゚)w
私 「コスタリカでズグロハゲコウを撮影した11歳児も珍しいと思うけど、海パンにサンダル姿での撮影は世界初かもね~」
息子「ダディ、静かに!飛んじゃったら、どうするの!」
私 「あっ、すみません・・・・」
こういう状況での息子の集中力は、あなどれないものがあります。
被写体が大きいので、撮影は容易だと思われるかもしれません。ところが、三脚が倒れるのではないかと心配になるほどの強風が、絶えず吹いています。
このエリアは乾季になると、毎日強い風が吹き荒れます。三脚を使用しても、微妙に振動しています。←そのせいか鮮明な撮影はできていません。
おまけに、黒い顔に白い体の配色は、露出が難しい!サンサンと降り注ぐ太陽の下、適正露出も分からず撮り続けました。強風でなければ、目一杯ズームして、顔だけ撮影とか面白かったかも?
水鳥としては大型のアメリカトキコウ、ダイサギが小さく見えます。
野鳥というより、ジュラ紀の怪鳥?
羽繕い後、羽が嘴に付着したままです。鬱陶しくないのかな~。
とにかく、目が写っているかが心配でした。
やはり営巣木のペアなのかな~。
上の二枚は息子が撮影しました。これらの画像はオンライン授業を通じて、担任の先生や生徒さんに見てもらったようです。
私 「撮影できて良かったね。家族三人だけでジックリ観察&撮影できたし、幸運だった」
息子「ダディ、ありがとう!目的を達成できたよ!」「アー・ユー・ハッピー?」
私 「ダディもハッピーだよ。綺麗に撮影できたかは、微妙だけどね」
営巣木での観察&撮影は実現しませんでしたが、息子の願いが叶ってホッとしました。
ズグロハゲコウは国内で最も背が高い鳥(最大種)で、図鑑に132センチと表記されています。息子とどちらが高いのか?そう思って計測したところ、153センチありました。「えっ、もう150センチ超え!?」息子の成長を感じた瞬間でした。
その夜、海パン姿で撮影していた息子は、ゆでダコのようになっていました。(゚∀゚)
最後の二枚はキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
- 関連記事
-
-
ニショクアリドリ 軍隊アリはどこですか~ 2013/04/04
-
シロトキ 2010/06/10
-
ヤマガモ 2007/08/27
-
アメリカトキコウ、タニシトビなど 息子の願いは叶うのか!?
家族旅行特集、第二回
前回の続きです。
息子が見たい(撮りたい)鳥は、某国の国鳥です。そこでは容易に観察できると思いますが、コスタリカでは事情が異なります。
追記: 私の勘違いで、国鳥ではありません。
コスタリカ国内の残存数は80~90羽と言われているからです。いくら生息エリアにいるとはいえ、その数では運の要素が強く影響します。
ホテル近くの草地で、アメリカトキコウ(ダイサギのおまけ付き)の群れを見つけました。
私「ここなら一羽くらいいるかも・・・・」
草地に姿は見当たりません。
私「木陰で休んでいる群れの中にいるかも・・・・」
やはり見当たりません。
私がターゲットの鳥を探している間に、息子が撮影しました。以前より飛翔姿の撮影に意欲的です。飛翔姿の撮影に関しては、息子に先を越された感があります。(T_T)
移動して、今度は農耕地を探しました。
やはり見当たりません。
私「乾季で水がないから、簡単にはいかないな~」
今度は湿地帯のある国立公園に移動しました。
私「ここが一番チャンスあると思う。過去に何度か観察しているから・・・・」
ところが、湿地に到着してビックリしました。ウジャウジャ水鳥がいるはずなのに、数えるほどしかいません。
たまたま通過したパーク・レンジャーによると、水草が育ち過ぎて、今は数が少ないとか・・・・。マジカ~!?w(゚o゚)w
タニシトビの若鳥です。どうせなら、漆黒の成鳥が撮りたかったな~。強風が絶えず吹いていて、撮影するのも大変でした。
流石の私も焦りを感じ始めました。明日は見つかりますように・・・・。
↓
↓
↓
翌日はビーチに行く予定となっていました。
ビーチ訪問後、再び農耕地で探すことにしました。
今日も見当たりません。
仕方がないので、働いていた方々に聞いてみました。
私「この鳥を探しているのですが、見たことありませんか?」図鑑を見せました。
農民A「あるよ。雨季に農地が湿ると、よく飛来するから。乾季はほとんど見ないかな~」
農民B「でも、この近くにあるセイバの木に巣があるよ」
私「えっ、どこですか?場所を教えて下さい!」
お礼を述べて、巣のある場所に直行しました。
私「あれだな、きっと。セイバが一本だけあるから」
ところが巣はあったのですが、鳥の姿は見えません。それどころか、巣の上にイグアナがいました。←直ぐに、いなくなりましたが・・・・。
私「まさか、イグアナが卵を食べちゃって、営巣を諦めちゃったとか?」ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
しばらく待ったのですが、移動することにしました。雛がいるわけでもなく、時間的にも飛来する予感がしませんでした。なにより巣にいたイグアナが、全てを物語っているような・・・・?
つがいが近くにいるかもしれないと思い、再び周辺の農耕地を探すことにしました。
四枚目のみキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
次回に続きます。
- 関連記事
-
-
エダハシゴシキドリ 2009/06/25
-
アオカケス 2005/05/01
-
ガラパゴスアホウドリ 2006/08/23
-
コスタリカの珍鳥と家族旅行
家族旅行特集、第一回
冬休みも終わりに近づいたので、旅行に出掛けました。コロナにもかかわらず、ビーチに行きたいという妻の要望があり、不安を感じながらの旅でした。幸いなことに観光客は少なく、十分な距離を保つことができました。
今回の旅行では、ビーチ以外に、もう一つ目的がありました。
ある日、息子が野鳥図鑑のページをパラパラとめくっていました。
息子「ダディ、この野鳥を撮影したい」
私 「どれ?この鳥か~。コスタリカには百羽も存在しないんだよ。しかも乾季の今より、雨季の方が見つけやすい。どうしても見たいなら、この鳥が生息するエリアに旅行してみる?」
息子「うん」
こうして旅が始まりました。
今回の宿泊先は、「古き良きコスタリカ」的な雰囲気があるHacienda(ハシエンダ、スペイン語で荘園)でした。チェック・インが遅かったので、部屋の撮影などを忘れてしまいました。
部屋の前で撮影した、ズアカムクドリモドキです。編集ソフトで明るくできましたが、実際は薄暗い時間帯です。
私は三脚を使用しましたが、息子は手持ちです。シャッター・スピードが1/10なのに、なんとか撮れていました。私なら1/50でもブレてたかも・・・・?
早朝からホエザルがやかましく、目覚まし時計要らずでした。
早朝、夕方にはオジロジカが茂みから出て来ました。このエリアは熱帯乾燥林ですが、熱帯雨林でも稀に見かけます。ただし鬱蒼とした熱帯雨林での撮影は、非常に困難です。
げっ歯類のマダラアグーチです。カピバラと間違える観光客がいますが、カピバラはコスタリカには生息していません。
臆病なのですが、この個体は妙に人馴れしていました。野外レストランでの朝食時、目の前まで近寄って来ました(野生動物なので、餌を与えてはいけません)。
アカエリサボテンミソサザイです。全長18センチほどあり、ミソサザイとしては大型種です。互いに羽繕いをして、微笑ましいシーンを見せてくれました。
部屋の近くで、息子が巣を見つけたようです。
息子「ダディ、ダディ!巣を見つけたよ!カム・ヒア~」←息子は日本語が話せません。妻が米人ということもあり、家庭では英語を使用
敷地内で六種のインコ類を確認(声のみも含む)しましたが、撮影できたのはキエリボウシインコのみでした。(T_T)
スノーケリングを楽しみにしていた妻は、予想外の高い波にガッカリしていました。過去の訪問時は常に穏やかだったのに・・・・。乾季なのに、水の透明度もいまいちでした。
誰かが残していったウミガメです。後に波にのまれてしまいました。息子は横でコガメを作っていましたが・・・・。
砂浜で休んでいたら、目の前まで近寄って来たカンムリサンジャクです。雑食性が強いので、訪問客が残した食べ物などを期待しているのでしょう。
四~七、十枚目はキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
息子が撮りたい(見たい)と思った珍鳥とは?
次回に続きます。
- 関連記事
-
-
コスタリカの独立記念日(2008年バージョン) 2008/09/17
-
コスタリカの○○○アート 2016/05/20
-
コスタリカの知られざる滝 2013/04/17
-
未見のシジミタテハを求めて、再訪問したけど・・・・。
昨年の十月、未見のシジミタテハを期待して、お気に入りの蝶スポットを訪問しました。しかしながら、シジミタテハに関して言えば、初見ゼロの残念な結果となりました。
それでも諦めきれず、翌月に再訪問しました。
ニシキシジミタテハ属、ラテン名: Sarota chrysus 英名: Stoll's Sarota
まだ花は咲いていましたが、初見どころかシジミタテハは、この一頭しか飛来しませんでした・・・・。
飛び去る感じもなく、色々なアングルで撮影することができました。この蝶に慰められた一日でした。(T_T)
チュー、チューと吸蜜しています。
正面から見ると、モンスター?
このアングルで蝶の撮影は初めて?
初見ではないけど、満足のいく撮影ができました。
下の二種は、ここでは常連のタテハの仲間です。
キオビマダラ属、ラテン名: Melinaea lilis imitata 英名: Mimic Tigerwing
トンボマダラ属、ラテン名: Ithomia diasia hippocrenis 英名: Diasia Clearwing
初見のシジミタテハなしで、年越しするのかな。虚無感に包まれた私・・・・。(ノ_<)
↓
↓
↓
翌週、近郊にある国立公園を訪問したところ、ようやく初見のシジミタテハを観察することができました。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
マルモンシジミタテハ属、ラテン名: Monethe albertus rudolphus
英名: Yellow-patched Metalmark
ラテン名がMonethe rudolphus rudolphusから変更されたようです。
高い場所にいたので、鮮明に撮れませんでした。手持ちの図鑑によると、著者は生きた個体を見たことがないそうです。コスタリカでは珍種かもしれません。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
- 関連記事
-
-
久しぶりの更新です!&シジミチョウの開翅シーンが撮れたと思ったら、今度は・・・・ 2016/08/11
-
「バク・パーク」で撮影した「青い閃光」と、息子が撮影したシジミチョウ 2014/07/07
-
白いバンドが目立ちます! 2015/10/31
-
シロエリハチドリ、ハイバラエメラルドハチドリ、リスカッコウ 息子に私のカメラを使わせてみました!
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
息子「僕も撮影したいな・・・・。」
私 「ダディのカメラで撮影してみる?」
息子「うん。ありがとう!」
シロエリハチドリ
ハイバラエメラルドハチドリ
息子「うわ~、こんなに大きく撮れるんだ!」
私 「花がアクセントになって、いい感じに撮れたね」
息子「カメラ交換して欲しいな~!」
私 「交換って、一眼もう使えないんだけど。修理代も高いから・・・・」←バッテリーが原因だったみたいで(?)、再び起動するようになりました。\(^o^)/
リスカッコウ
昨日、我が家のバルコニーから撮影しました。久しぶりに一眼で撮影したのですが、ピンあまでした。ISOあげて、もっとSSを稼ぐべきだったと後悔・・・・。(T_T)
「やはり一眼は息子に任せて、パワーショットで撮影しよっと。そうじゃないと、マクロで極小蘭の撮影もできないし・・・・」←独り言
一、二枚目はキャノン・パワーショットSX60HSで息子が撮影
三枚目はキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
- 関連記事
-
-
オウゴンサファイヤハチドリ 2008/05/29
-
日本野鳥の会:会誌「野鳥」に、私の記事が掲載されました! 2015/09/25
-
ショウジョウコウカンチョウ 2005/04/30
-