花鳥風月(第23回)犬二匹をお供に、私有地で散策しました!
敷地内の滝
家族旅行の際、妻と息子を滞在先のロッジに残し、散策に出掛けました。今回の舞台は私有地で、目的は「ある蘭」が開花しているかを確認することでした。
四年前に訪問した際、その蘭を見つけました。大きな蕾を付けていたのですが、開花する前に帰宅しなければなりませんでした。車で七時間ほど掛かるエリアなので、容易に再訪問できません。非常に残念でなりませんでした。
ようやく再訪問することができたのですが、残念ながら株は姿を消していました・・・・。←懸念していた通り。
しばらく茫然となりましたが、諦めずに別株を探すことにしました。
林内に入ろうとすると、オーナーの犬二匹が後をついて来ます。「これじゃ、散策に集中できないよ・・・・」(←途中でいなくなったりしたので、最低限の撮影はできました)
ラテン名: Prosthechea fragrans
芳香で知られている蘭のはずなのですが、匂いに気付きませんでした。高い場所に着生していたから?
ムナジロマイコドリ
薄暗い場所で、撮影には苦労しました。枝のキノコが可愛らしい?辺りは求愛場だったようで、あちこちで「パチッ、パチッ」と音が聞こえました。
よく見かける大型のキノコですが、名前が分かりません。
散策路で、一番目立つ大木でした。どれくらいの蘭が、着生しているのかな~。
サンショクキムネオオハシ
尾が短くて、カンガルーのようにピョン、ピョン跳ねていました。何があったのでしょう?
ラテン名: Dichaea panamensis
板根の近くに着生していました。上ばかり見ていると、見逃してしまいます。低地で普通に見かける蘭です。
葉を見たときに「探し求めていた蘭」かと思ったのですが、バルブ(偽球茎)を見てガッカリ・・・・。それでも貴重なゴンゴラ属です。
結局、林内で別株を見つけることは、できませんでした・・・・。
ラテン名: Bothrops asper
通称fer-de-lance、最も猛毒なヴァイパーの一種です。低地だと毒蛇がいるので、蘭探しも気が抜けません。
近くに病院もない僻地です。一人で散策していて、咬まれたら・・・・。(ll゚Д゚)
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
いつも、ご訪問ありがとうございます。これが今年最後の投稿になります。皆様、良いお年をお迎え下さい。
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大勢の観光客が訪問する保護区で、見たかった蘭を発見しました!
ラテン名: Ponthieva maculata
こんな感じで、咲いていました。
地生種でもあり、以前から見たかった蘭でした(初見は三年ほど前)。カラー・バリエーションが存在し、毛に覆われた花、茎が個性的です。花の大きさは三センチほどあります。
私の散策スタイルは、「とにかく人がいる場所を避ける」です。特に観光客が大挙するような人気エリアは、滅多に訪問しません。静かな森林を一人で歩くことが、最高の贅沢だと思っています。
この蘭を撮影したのは、世界的にも有名な保護区でした。人の往来が激しい場所だと、撮影に集中できません。「何を撮影しているのですか?」と何度も聞かれることがあります。
蘭は逃げませんが、野鳥とかだと撮影チャンスを逃しかねません。この時も観光客が幾度も通過し、落ち着いて撮影できませんでした。
ラテン名: Pleurothallis quadrifida
こんな感じで、咲いていました。
初見の蘭とは縁がない状況が続いていましたが、ようやく見つけました。\(^▽^)/極小蘭は接写できないと厳しいですが、ズームでなんとかなりました。
この時、ちょっとイラッとする出来事がありました。撮影していたら、家族連れが近づいて来ました。
地方のマイナーなエリアですが、サイクリングに来る地元民が結構います。お父さんがサイクリングに来たようなのですが、我々の横に来て休憩するのです。迷惑なことに、家族全員がマスクを着用していません。
「周りに誰もいないし、そこら中に休憩できるスペースがある。なのに、なんで近くに来るんだよ!」←独り言
息子も迷惑そうに、顔をしかめていました。
ちなみに、サイクリングに来る地元民ですが、誰一人としてマスクを着用していません!配慮に欠けていると思うのは、私が日本人だから?
ラテン名: Scaphyglottis bilineata
こんな感じで、咲いていました。
こちらも先月に初見でした。過去に撮影したと思っていたのですが、類似種と混同していました。取り敢えず、撮影しておく。大事なことですね。
ラテン名: Masdevallia rolfeana(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
撮影場所は、牧草地へ続く小道でした。周囲に大きな緑地もありません。ただし伐採後にも残された木があり、貴重な蘭を発見できることがあります。「こんな場所に、固有種のマスデバリアが!」花の大きさは七センチ近くあります。
意外な場所で、予期せぬ発見があります。ですから森林伐採、乱獲にも屈せず、蘭探しを続ける自分がいます。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
私が参照しているデータベース「Epidendra」ですが、データの消失により、現在リンク切れになっています。
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今年も再訪問しましたが、ほぼ同じ顔ぶれにガッカリ・・・・(後編)
ツバメシジミタテハ属、ラテン名: Rhetus periander naevianus
英名: Periander Metalmark
注: 上下の画像は、別々の個体です。
この時期に訪問すると、かならず飛来します。非常に美しいシジミタテハですが、当たり前のように登場するので、以前のような感動もなし・・・・。
Chalybs属(和名なし?)、ラテン名: Chalybs janias 英名: Janias Greenstreak
小型で可愛らしいシジミチョウですが、やはり常連で、出会いの喜びもなし・・・・。でも足の色はオシャレ?
ヒメアメリカカラスシジミ属、ラテン名: Ministrymon una scopas 英名: Pale Ministreak
同じく常連で、ただ機械的に撮影しました・・・・。ドキドキするような撮影がしたい!
Michaelus属(和名なし?)、ラテン名: Michaelus phoenissa
英名: Two-banded Hairstreak
お目当てのシジミタテハが飛来せず、暇つぶしに撮影したら、初見のシジミチョウでした。でも地味だから、ドキドキしません。(T_T)
アメリカイチモンジ属、ラテン名: Adelpha serpa celerio 英名: Celerio Sister
このポイントで、よく見かけるタテハチョウです。同じ理由で暇つぶしに撮影しました。類似種が多い属で、図鑑で調べたら初見でした。初見なら、取り敢えず嬉しい私です。(´∀`*)
今年は「大物」のシジミチョウも飛来せず、初見のシジミタテハもゼロでした。「もう一度、Arcas imperialis観たいよ~」
以前に比べると、シジミタテハの飛来が著しく減少しました。再訪問、どうしようかな~。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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エンビタイランチョウ&シンジュトビ(オリーブタイランチョウのおまけ付き) 帰路の途中で、楽しく探鳥しました!
乾燥地帯を訪問した時のことです。田舎道を走っていると、有刺鉄線にエンビタイランチョウがとまっていました。何羽も視界に入って来たので、撮影することにしました。
前日に一眼の電源が入らなくなり、初見だった息子は、非常に残念がっていました。(T_T)
コスタリカの北西部には乾燥地帯が広がっていて、サボテンも自生しています。アフリカのサバンナを彷彿?
ここで停車して、エンビタイランチョウを観察、撮影しました。
私 「今度はシンジュトビを探してみようか。最小類の猛禽で、全長23センチしかないんだよ。シンジュトビが好みそうなエリアだし、電線にとまっている可能性が大だから」
車で移動しながら探すこと数分。いました!予想通り、電線に白い猛禽が!私だけ外に出て、車の影から撮影するつもりでした。ところが撮影する直前に、飛ばれてしまいました。Σ(゚Θ゚)
私 「あ~、三脚なんか準備しないで、手持ちで撮影すれば良かった・・・・。一眼が故障してなかったら、車内から撮れたのに・・・・」
息子「撮影したかったな・・・・」
シンジュトビも息子にとっては初見だったので、落胆を隠せないようでした。(T_T)
私 「人の存在を、さほど気にするような猛禽じゃないんだけどな~。このエリアで別個体を見つけるのは難しいかも・・・・」
1990年代に初記録され、国内では南部の野鳥という位置づけでした。しかし牧草地だらけなので、今では北部でも観察できるようになっています(森林性はなく、開けた場所を好む)。
とは言うものの、南部ほど個体数は多くないはずなので、絶好の撮影チャンスを逃したと思いました。
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田舎道から高速道路に入り、家路へと急ぐことにしました(週末午後の渋滞を避けるため)。
妻 「あっ!あれシンジュトビじゃないの!?」
私 「そうだよ!マジか!」w(゚o゚)w
運良く路肩があったので、停車することができました。
オリーブタイランチョウ三羽が、シンジュトビを果敢に攻撃していました。攻撃的なタイランチョウで、自身の倍以上ある猛禽でも追い掛けたりします。
シンジュトビは鬱陶しそうにしながらも、獲物をジッと待っている感じでした(後に獲物を見つけ、急降下しました)。
冠羽のない、オカメインコみたい顔つき?
今度は無事に撮影を終え、ホッとしました。この日は探鳥する予定もなかったのですが、家族三人で有意義な時間を過ごすことができました。
私 「北部に生息する個体も、どんどん増えてるのかな~。とにかく妻ちゃん、ありがとう!」
息子が撮影できなかったことだけが、心残りでした。
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後日、何故かカメラの電源が入るようになりました。もちろん、息子は喜んでいました。
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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ラテン名: Copiphora rhinoceros
上から見ると、長い産卵管が目立ちます。
ユニコーンのような角が、インパクト大です。
大型のキリギリスなので、虫が苦手な方にはキツイかも?
家族旅行で宿泊したロッジに、蝶園がありました。私は自然の中で撮影するタイプなので、蝶園は興味の対象外です。妻と息子が行きたがるので、ちょっと立ち寄ってみました。
お決まりのモルフォチョウ、フクロウチョウ、ドクチョウなどがいました。私は退屈に感じたので、直ぐに散策に出ました。
しばらくして、蝶園に戻りました。
息子「ダディ、大きなキリギリスを見つけたよ!こっちにいるから、来て~」
私 「あ~、このキリギリスか。もうブログに掲載してあるよ」
息子が見つけてくれたこともあり、一応、撮影しておきました。紛れ込んだであろうキリギリスは、外に逃しました。でも天敵のいない園内の方が、幸せだったのかな?
帰宅後、過去に掲載した種と異なることが分かりました。
私 「キリギリスだけど、別種だったよ。ブログにアップするね。見つけてくれて、ありがとう!」
息子「やった~」
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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