チェックアウトの一時間ほど前に、息子が激写しました!
家族旅行特集、最終回
旅行の主目的であった「○○○○探し」ですが、リスザルでした。コスタリカには四種の猿が生息していて、息子はリスザルだけ未見でした。理由は単純で、生息エリアに連れて行ったことがなかったからです。
小型で愛らしいリスザルを、息子に見せたい。できれば撮影させてやりたい。そういった願望が以前からあって、ようやく今回の旅で実現しました。
リスザルは生息範囲が限定されていますが、観察は難しくありません。なぜなら国立公園や近郊のホテルなどで、無知な地元民、観光客が餌を与えるからです。
「野生動物に餌を与えないで下さい」という看板があちこちにあっても、効果はありません。病気になる個体もいるそうなので、止めてもらいたい行為です。(;`O´)oコラー!
私はそういった環境ではなく、リスザル本来の姿を見せたかったので、宿泊先の森で探すつもりでした。何事でも努力が必要だということを、息子に学んでもらいたいからです。
ホテルのチェックインを済ませ、部屋に荷物を運ぶ途中、いきなりリスザルの声が聞こえました。しかも我々の部屋の裏側からでした。
「えっ!こんなにアッサリ実現しちゃうの!?」荷物を部屋に置いて裏側へ行くと、距離がありましたが、リスザルの集団がいました。
「これじゃ、努力も何もないよな~」と思いながら、携帯で連絡しました。ところが息子はトイレで、来た頃には遠くへ移動してしまいました。双眼鏡もなかったので、観察さえ厳しい状況でした。
息子は旅疲れしたようで、その後、妻と二人で散策路へ向かいました。
しばらく歩くと、幸運なことに別集団(?)に遭遇しました。このホテルではジップラインの施設があって、そのワイヤーを少なくとも二十五頭が渡って行きました。
「尾が二本?」子猿がしがみついていました。直ぐに移動してしまったので、顔を観ることもできませんでした。
そもそも、リスザルは動きがすばやいので、撮影は容易ではありません。パワーショットでは俊敏さに対応できないので、終始「息子の一眼」を借りて撮影しました。
この時も妻が息子を迎えに行ったのですが、二人が到着した頃には手遅れでした。
翌日はビーチに行ったり、観察できても樹冠部だったりでした。やはり双眼鏡なしでは、「見たうちに入らない」感じでした。
結局、息子が観察&撮影できたのは、チェックアウトの一時間ほど前でした。運良く低い場所にも降りて来たので、肉眼でもジックリ観察することができました。
息子が撮影しました(自身が選んだベスト・ショットだそうです)。
興奮気味にシャッターを押している息子の姿が、私にはなによりの「ベスト・ショット」となりました。
「リスザルばっかり撮ってないで、俺にも注目してくれよ~」そんな感じに見えたノドジロ(カオジロ)オマキザルでした。
九枚目のみキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
残りは全てキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
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久しぶりに、蝶の撮影に夢中になりました!
家族旅行特集、その三
ウズマキタテハ属、ラテン名: Callicore pitheas 英名: Two-eyed Eighty-eight
前翅長三センチほどしかない、ウスベニウズマキタテハです。ヒラヒラ飛んでいると、赤と黒のコントラストが非常に美しい蝶です。高い場所にいることが多いので、飛翔姿は見上げることになりますが・・・・。
カスリタテハ属、ラテン名: Hamadryas laodamia saurites 英名: Starry Cracker
派手さはありませんが、上品な色合いで好きな蝶です。カスリタテハの仲間は、常に逆さまにとまります。時折、「パチッ、パチッ」と音を出していました。縄張り争いに関係しているように思えます。
腐敗果実に集まっていました。ホテルのスタッフに木の名前を聞いたのですが、分かりませんでした。果実が熟れると猿が食べに来ると話していましたが、観察中には来ませんでした。
左: カスリタテハ属、ラテン名: Hamadryas feronia farinulenta 英名: Variable Cracker
類似種が存在するので、詳しい方に同定をお願いしました。
中央: カスリタテハ属、ラテン名: Hamadryas laodamia saurites 英名: Starry Cracker
三枚目で紹介した蝶のメス個体です。
左下: カスリタテハ属、ラテン名: Hamadryas amphinome mexicana
英名: Red Cracker
カスリタテハの仲間は、少なくとも三種いたことになります。
左: ヒメフクロウチョウ属、ラテン名: Opsiphanes cassina chiriquensis or fabricii
英名: Split-banded Owl-Butterfly
ヒメフクロウチョウの仲間を撮影したのは、初めてでした。光のせいで、金色に輝いているように見えました。コスタリカではchiriquensis、fabriciiの二亜種が確認されているようです。蝶に詳しい方によると、後者に見えるとのことでした。
左中央、中央下: オリオンタテハ属、ラテン名: Historis odius dious
英名: Orion Cecropian
表翅は黒と橙のツートンカラーに、白い斑点があります。既に表翅も撮影しているので、いずれ紹介したいと思います。
右中央: ウラナミタテハ属、ラテン名: Colobura dirce 英名: Dirce Beauty
自宅の近くでも観察したことがあります。表翅(茶に白い縦線)も既に撮影済みなので、こちらもいずれ紹介したいと思います。
こんな感じで多くの蝶が食事中でした。双眼鏡を忘れたことを、つくづく後悔しました。木は三十メートルほどあり、無数の実を付けていました。しかし肉眼では限界があり、未見種を見逃していたかもしれません。それでも楽しい時間を過ごすことができました。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
次回が特集の最終回となります。○○○○探しの結末やいかに?
先日、息子が「一生の思い出」という課題作文を書いたそうです。八歳の時に撮影したケツァールをテーマに選び、撮影した画像を先生にメールで送りました。後日、先生からお褒めの言葉があったようで、凄く嬉しそうにしていました。
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
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花鳥風月(第十四回)なにィ!双眼鏡が見当たらない!
家族旅行特集、その二
今回の旅行では、いきなりハプニングが起きました。なんと双眼鏡を忘れてしまったのです!過去に妻や息子が使う予備を忘れたことはありますが、まさか自分の双眼鏡さえも・・・・。双眼鏡なしで、どうやって自然散策しろと!щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!
この時点で探鳥は諦めました。主目的である○○○○探しは、双眼鏡なしでも可能なので、それが不幸中の幸いでした。
ホテルの散策路は川が流れていて、沼地が存在しました。ですから、吊橋が何か所か設置されていました。渡った後の浮遊感は、気持ち良いものではありません。
沼地ではヤマセミの仲間が横切るくらいで、水鳥はほとんど見かけませんでした。
猿が移動に使用していそうな蔓です。この散策路では三種の猿を観察しました。
コスタスの仲間です(ホザキアヤメ属)。
水面を走る、バシリスクトカゲです。画像では明るく見えるかと思いますが、薄暗い場所でジッとしていました。
自然散策に慣れていない方は、容易に見過ごしてしまうかと思います。別個体ですが、水上を走る姿も見かけました。
マダラヤドクガエルです。直ぐに葉裏に隠れてしまうので、意外と撮影が難しかったりします。林内の薄暗い場所にいることが多いので、手持ちだとブレが多発します。
ラテン名: Tropidacris cristata
中米一大きなバッタだそうです。過去に妻がビックリして、後ずさりしたほどです。
Omophoita属のノミハムシです。
ヤシの実がたくさん落ちていました。ノドジロ(カオジロ)オマキザルが食事していました。腐敗した実に虫がたかるので、こういう場所にヤドクガエルが来たりします。
一本の木のはずなのに、三叉とは?
水辺ではハゲノドトラフサギが銅像の如く、ピクリとも動きませんでした。
キエリミヤビゲラです。カリブ海側に生息する類似種、ホオグロミヤビゲラと違って、個体数が著しく減少しています。
ラテン名: Brassavola nodosa
沿岸部で普通に見かける蘭です。ビーチにそびえ立つヤシの木などにも着生しています。
双眼鏡があれば、もっと色々な発見、出逢いがあっただろうな~。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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コスタリカの穴場ビーチでカヤック、○○○○探しと家族旅行
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六月の旅行は雨が多かったせいで、思うように散策もできませんでした。おまけに、七月に予定していた一時帰国も延期となりました。妻や息子の夏休みも終わりに近づいたので、再び家族で思い出づくりに出掛けました。
雨ばかりでは困るので、今回は太平洋側を選びました(カリブ海側と違い、太平洋側は雨期でも午前中は快晴)。また息子に○○○○を見せたい想いがあって、適したエリアで宿探しをしました。
カヤックを楽しむ妻と息子です。残念ながら私は撮影担当・・・・。(T△T)
世界的にも知名度の高いビーチが近くにあるのですが、この時期は観光客がウジャウジャいます。混雑を回避するため、常に穴場を探すのが私の旅行スタイルです。
マイナーなビーチなので、訪問客はまばらでした。カヤックのレンタルも90分で12ドル相当!有名なビーチではあり得ない破格の料金でした。
前日に予約の強行軍で、宿が47%割引という幸運にも恵まれました!部屋も独立した建物だったので、息子が騒いでも安心でした。(^○^)
クロゼットがあるだけで狭い空間でしたが、ベットルームは二つありました。息子は部屋を独占できるので、嬉しそうでした。
リビングのテレビでネットフリックスが使用できたので、それがこの宿を選んだ理由でもありました。夏休み中、家族でネットフリックスのオリジナル・ドラマを一話ずつ観ていたからでした。
野外レストランは朝食のみで、昼は持ち込み、夜は近くのレストランで食べました(お決まりのパターン)。
ビーチに行ったこともあり、プールは短時間しか利用しませんでした。
蝶が好む花をたくさん植えてあるエリアがあり、あちこちで飛び交っていました。ここのところ野鳥撮影がメインの息子でしたが、久しぶりに蝶撮影に意欲を示していました。
以下、息子が撮影した蝶とトンボです。
マエモンジャコウアゲハ属、ラテン名: Parides childrenae childrenae
英名: Green-celled Cattleheart
ドクチョウ属、ラテン名: Heliconias hecale zuleika 英名: Hecale Longwing
トンボは図鑑がないので、属名さえも分かりません。
吊橋を渡ると、六キロ以上もの散策路があります。ここで○○○○探しをしました。息子は観察&撮影することができたのでしょうか?結果は特集の最終回にて。
八~十一枚目はEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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