カザリキヌバネドリ(ケツァール) ワンパターンですみませんが、今年最後の投稿です!
キャノン・パワーショットSX60HSで撮影
素敵なクリスマス&良いお年をお迎えください。健康上の理由で、皆さんのブログにお邪魔できません。すみません。m(_ _)m
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花鳥風月(第10回)新たにお気に入りとなった散策地は、こんな近くに存在していました(後編)!
前回の続きです。今回は二度目の訪問になっています。
「一体どれくらいの蘭が存在するのだろう?」このような風景を見ると、いつも夢想してしまいます。(^○^)
ラテン名: Acostaea costaricensis
過去に何度も観察していますが、初めて見たときには、あまりに小さな蘭(約三ミリ)でビックリしたものです。
ラテン名: Elleanthus glaucophyllus
一つ一つの花は小さいですが、集合体なので目立つ蘭です。
真っ赤なキノコを見つけました。毒キノコなのかな?
散策路の上層部で最も目立つ大木です。どれくらいの植物が着生しているのでしょう。想像も付きません。
二度目の訪問時には、開花のピークが過ぎていました。既に多くの花は枯れ始めていました。それでも昼行性の蛾は飛来していました。幸運なことに、前回は存在が確認できなかった二種を撮影しました(合計で四種)。
ラテン名: Cyanopepla arrogans
ラテン名: Cyanopepla bella
ツツジ科、カヴェンディシア属の花みたいです。
クロシャクケイです。食後の休憩時間だったのか、銅像のように動きませんでした。全長六十センチほどありますが、割と臆病です。狩猟の対象になっているのが、その一因だと思います。
遠くに見えるのが、首都サンホセです。高層ビルなども皆無に等しく、首都には見えません。日本の小さな町と同レベル?
友好関係にある中国が寄贈した(らしい)、ドーム式のサッカー場が見えます。他には目を引く建造物がありません。(^▽^;)
暇を持て余して、スリングショットで遊ぶ息子です。気が向けば野鳥撮影はしますが、蘭探しには興味がありません・・・・。
首都圏はコーヒー栽培に適した気候で、プランテーションだらけです。高地でさえ牧草地に転換されており、このような緑地は非常に貴重です。なにより近場にあることが、一番嬉しかったです。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
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花鳥風月(第9回)新たにお気に入りとなった散策地は、こんな近くに存在していました(前編)!
以前から存在は知っていたのですが、先月まで訪問する機会がありませんでした。我が家から車で三十分も掛からない緑地では、大したことはないだろうと思い込んでいたからです。
しかし私の間違いであったことが、瞬く間に証明されました。蘭の密度が濃く、散策路も見事な原生林が広がっていました。
ガイドブックに一切記載もないマイナーな保護区で、訪問客はハイキングやキャンプ目的の地元民だけです。散策路で滅多に人に出会うこともなく、新たなお気に入りの場所が誕生しました!
撮影した枚数が多いので、二回に分けて紹介します(既に二度訪問)。
存在感のある大木を見ているだけで、心がワクワクします。
上層部は蘭の密度が特に濃く、このエリアでジックリ時間を費やしました。
ラテン名: Stelis microchila?
専門家であっても、同定が困難なステリス属です。以前にも紹介した「剛毛に覆われた蘭」で、コスタリカでは四種が記録されているようです。
ラテン名: Pleurothallis crocodiliceps
カラーバリエーションが存在し、同エリアで黄色、白の花を確認しました。
初見の蘭を三種撮影していますが、いずれ「野生蘭を求めて」の記事で紹介します。この日、十種ほどの蘭を撮影することができました。
アオボウシミドリフウキンチョウです。鬱蒼とした林内では、「証拠写真」を撮るだけでも大変です。この角度でも「青帽子」が見えない....。
蘭以外の花も、色々と咲いていました。
ラテン名: Poikilacanthus macranthus
キツネノマゴ科の花です。高地では頻繁に見かけます。
ラテン名: Justicia aurea
同じくキツネノマゴ科の普通種です。
科も全く分かりません。保護区のあちこちで咲いていました。
ボカシスカシマダラ属、ラテン名: Pteronymia latilla fulvescens?
英名: Latilla Clearwing
先月、キク科の花に集まる昼行性の蛾や蝶を紹介しました。翅の透けた蝶も、複数種が飛来していました(撮影できたのは一種のみ)。
吸血性の虻がいて、息子は上着で顔を覆いながら歩いていました。
私が蘭探しに夢中になっていたら、いつの間にか登っていました。撮影後、脳裏に浮かんだことがありました。「まさか蘭を踏みつけていないよね?」私の予感は的中しました・・・・。
右下の見晴台にテーブルや椅子があって、ここで食べるランチは格別でした。首都が一望できます(見晴台は、この上にもある)。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
後編に続きます。
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最近、どんな蘭を撮影したの?
盗掘者が多く、嫌な体験を繰り返してきました。蘭探しをやめようと思った時期もありました。しかし知り合いの蘭学者による保護活動の手伝いを始めて以来、再び意欲が湧くようになりました。
今回は先月に撮影した蘭を紹介します。
ラテン名: Lepanthes cascajalensis(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
この蘭が最初に発見されたのは、息子の友人が住むエリアでした。息子が友人宅に招待されたことがあり、そのときに敷地内で探しました。広大な牧場を保有していて、緑地も存在したからです。しかし、願いは叶いませんでした。
その後も近郊で探しましたが、幸運には恵まれず、この蘭のことも忘れていました。ところが先月に初訪問した私有保護区で、ようやく見つけることができました。そういった経緯があったので、嬉しかったです。
ラテン名: Masdevallia striatella
こんな感じで、咲いていました。
マスデバリア属の中でも、非常に魅力的な種だと思います。田舎道の低木、杭などで普通に見かけます。花が一センチほどしかないので、観賞価値が低く(?)、盗掘されずに済んでいるのかもしれません。
ラテン名: Oncidium warscewiczii
こんな感じで、咲いていました。
オンシジュームの仲間は「ゴールデン・シャワー」と呼ばれ、庭で飾られているのが一般的です。勿論、森から持ち込まれた株なので、共感することはできません。
この種は標高三千メートル以上でも自生しており、上で紹介したMasdevallia striatella同様、適切なエリアで当たり前のように見かけます。
その理由はオンシジュームの仲間としては小型で(花の大きさは一センチ半ほど)、シンプルな見た目だからだと思います。逆に模様が美しく、大きな花を付ける種は、その多くが森から姿を消しています。
ラテン名: Pleurothallis matudana?
こんな感じで、咲いていました。
知り合いの蘭学者に同定を依頼したところ、面白い返答がありました。「文献によるとPleurothallis matudanaになるけど、果たしてそうなのか分からない。」
少なくとも中南米の蘭は、未だに十分な研究が行われておらず、「過去の文献がかならずしも正しいとは限らない」ようです。
今ではDNA鑑定も行われているので、既存種が複数種に分かれる可能性も大いにあるとか。世界の野鳥もDNA鑑定により、一気に種数が増えました。蘭も同じなのだと思います。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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