帰る間際に、テンションが上がりました!
アゲハチョウ属、ラテン名: Papilio garamas syedra 英名: Magnificent Swallowtail
注: 上下の画像は、別々の個体です。
いつものように、高地で蘭を探していました。この日は開花している種が少なく、撮影したのは一種のみでした。未撮影の種があったのですが、既に色褪せていて残念でした(これで三度目の不運)。
そんな感じで大した収穫もなく、帰ろうと思った時に予期せぬ光景が!花の名前どころか科さえ分かりませんが、低木でアゲハチョウが吸蜜していました。少なくとも、八頭を確認しました。
コスタリカに存在するアゲハの仲間では最大級で、メスは前翅長が75mmほどあります。これはモルフォ、フクロウチョウに匹敵する大きさです。常に高い場所を飛んでいるので、捕獲が難しいと図鑑に記述があります。必然的に、国内の標本数も限られているようです。
高地(生息範囲の上限は、標高2,800m)で普通に見かけますが、撮影できたのは初めてのことです。吸蜜中に絶えず翅を動かすので、撮影に苦労しました。
Phocides属(和名なし?)、ラテン名: Phocides urania vida 英名: Vida Skipper
アゲハの撮影に夢中になっていた時、一度だけ飛来したセセリチョウです。しかも一瞬で飛び去ったので、この一枚しか撮れませんでした。
低地で青系のセセリは、普通に観察できます。類似種も多く、同定が極めて困難です。高地では、今回で二種目となりました。他の一種は未掲載なので、いずれ紹介します。
Phocides urania vidaはコスタリカ亜種で、vidaはコスタリカで頻繁に使用される言葉、"pura vida"から来ていると思います。puraは「純粋」、「ピュア」、vidaは「命」、「人生」、「生活」という意味です。
挨拶にも使われますが、コスタリカでの生き方、モットーみたいなものです。Tシャッ、帽子、マグカップなど、様々な商品に"pura vida"とプリントされています。
昔のことになりますが、リコー社(当時はペンタックス社)のポータル・サイトで、一年間に渡って執筆したコラムのタイトルも"pura vida"です。今なら、もっと楽しいコラム書けるんだけどな~。まともな画像付きで・・・・(笑)。
しばらくして雨が降り始め、この日の散策も終了となりました。土壇場で予期せぬ収穫があり、車内で妻や息子との会話も弾みました。(^○^)
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
- 関連記事
-
-
謎の蝶(蛾)(゚_。)? 2008/03/11
-
ホソチョウ 2009/03/06
-
識別不可能なモルフォチョウ 2007/08/21
-
日本に同属が存在する蘭です!
ラテン名: Calanthe calanthoides
こんな感じで、咲いていました。
蘭に詳しい方であれば、カランセ属をご存知かもしれません。カランセの別名はエビネです。熱帯地方で自生しているエビネの仲間は、カランセと呼ばれているようです。
もっとも、見た目は日本のエビネと似ていませんよね?エビネの花は人型が多く、むしろエピデンドルムの仲間を彷彿させます。コスタリカ唯一のカランセで、花茎がストライプでオシャレに見えます。
ラテン名: Epidendrum piliferum
こんな感じで、咲いていました。
着生でも地生でもあり得る、エピデンドルムの仲間です。花が人型で、エビネみたいな印象を受けるかもしれません。撮影しようと思った途端に小雨が降り出し、傘を差しての撮影でした。
この属は地味な種が多く、そういった種は普通に見かけます。ただし大型で見栄えする種は、自然界からほぼ根絶やしになってるのが現状です。
ラテン名: Lepanthes hermansii(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
レパンセス属の花は、唇弁部の赤いアクセントが定番です。しかしLepanthes hermansiiは橙色でほとんど統一され、個性を感じます。偶然かもしれませんが、二輪で仲良く咲いている株を頻繁に見かけます。花の大きさは五ミリほどあります。
ラテン名: Trichosalpinx dura
こんな感じで、咲いていました。
国立公園の川辺で息子を遊ばせていた時に、偶然見つけました。二年近く前のことで定かではありませんが、風で撮影に苦労したと記憶しています。
七、八枚目のみキャノン・パワーショットSX50HSで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
知り合いの蘭学者からの依頼で、撮影した際にGPSの記録を付けるようになりました。自然界に現存する蘭の分布を把握することが、保護に繋がるからだそうです。希少種であればあるほど大切なデータになるので、頑張って彼の研究に貢献したいと思っています。
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
- 関連記事
-
-
エクアドルの蘭 プライベートで蘭探しに行きたくなりました! 2015/05/23
-
剛毛が生えた蘭って、どうしてなの? 2015/10/08
-
この時期、蘭は咲いていないと断言されました! 2016/04/30
-
シロエリハチドリ 久しぶりの更新と、重要なお知らせです。
二ヶ月以上、ブログを休止しました。久しぶりに更新しましたが、拍手ボタン、コメント欄を閉じています。
健康上の理由で、長時間パソコンに向き合うのが困難になりました。ですから、皆さんのブログを訪問することもありません。完全に一方通行のブログになります。
継続の意欲がなくなり、このまま辞めようと思いましたが、在庫の画像が山ほどあります。このまま埋もれさせるのは勿体無いと思い、更新だけは続けることにしました。
残念ながら、息子は撮影したいと言わなくなりました。息子が過去に撮影した分は、掲載する予定です。今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
キャノン・パワーショットSX60HSで撮影
- 関連記事
-
-
カッショクペリカン 今年の皆さんの目標、抱負は?&息子のカメラが復活! 2017/01/02
-
ニショクキムネオオハシ 2007/11/29
-
エクアドルの野鳥 最後はこの鳥で決まり! 2013/05/31
-