この蘭の名前を叫ぶ、若い女性がいました!
ラテン名: Trichopilia suavis
こんな感じで、咲いていました。
同日に撮影した別株です。濃霧の中で、美しさも際立っていました。
近所の本屋で、立ち読みしていたときのことです。若いカップルが隣に来て、女性が蘭図鑑を手にとりました。しばらくパラパラとページをめくっていたのですが、突然、大声を出しました。
「Trichopilia suavis、なんて美しい蘭でしょう!」真横にいた私は勿論、周囲の人達も驚いていました(本屋で大声を出すあたりは、流石ラテン人?)。
自然の中での初めての出会いは、大きな蕾を付けた状態でした。この蘭は大型で見栄えするので、盗掘の筆頭格です。一週間後に再訪問するまでは、心配で仕方ありませでした。
幸運なことに盗掘される前に撮影できましたが、現在これらの株が残っているかは分かりません。花の大きさは十センチほどあります。
先日も嫌なことがありました。大型の花を付ける別種の株が、いつの間にか盗掘されていました。何ヶ月も開花を待ち続け、再訪問を繰り返していました。ホントに許せない!モラルのない人間が多過ぎて、蘭探し辞めたくなります。ないものは探せませんから・・・・。
ラテン名: Epidendrum penneystigma(固有種)?
こんな感じで、咲いていました。
我が家から、車で三十分くらいの緑地で場所で見つけました。ここはヌカカ(吸血性のハエの仲間)がたくさんいて、撮影しているとボコボコにされます。蚊より質が悪い、大嫌いな虫です。
ラテン名: Lepanthes edwardsii
こんな感じで、咲いていました。
今まで見たレパンセス属の中でも、お気に入りの一種です。この属としては花も大きく、一センチ半ほどあります(通常は五ミリ前後)。花が逆さまになった状態で咲くので、画像を反転させて掲載しました。風が強い日だったので、撮影に苦労しました。
ラテン名: Lockhartia amoena
こんな感じで、咲いていました。
類似種が存在するので、知り合いの蘭学者に同定してもらいました。ロックハーティア属は、葉や花の形が個性的です。この種は大きな羽飾りを被った、インディアンの酋長みたいに見えました。
手前に見える大きな葉は、一日咲きで有名なソブラリア属の蘭ですが、こちらは開花していませんでした。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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花鳥風月(第五回)乾季のピークでも、雨が降ります!
久しぶりの更新です。妻も私も健康状態が芳しくなく、ブログ更新の意欲が減衰しています。ようやく今日、更新する気になりました。
今回の舞台は、国内でも最も降水量が多いエリアの一つです。このエリアには、明確な乾季が存在しません。他のエリアでは一切雨が降らない時期でも、常に天候は不安定です。
到着時には青空が見えていましたが、一時間以内に小雨が降り始めました。その後も曇天、時々雨という感じでした。
青空が消え、またたく間に雲に覆われてしまいました。
シダがあちこちに存在して、映画「ジュラシック・パーク」の舞台を彷彿させます。
ターザンの叫び声が聞こえてくるかも?
300ミリレンズしか持っていなかったので、周囲の雰囲気を表現するのが難しかったです。
ムネアカイカルは渡り鳥で、もうすぐ北米に「帰る」ことになります。もっとも越冬地にいる期間の方が長く、北米の野鳥というより、新熱帯区の野鳥という表現が正しいかも?
アオボウシミドリフウキンチョウの声が聞えていたのですが、保護色で見つけるのに苦労しました。全く動かない十三センチの鳥を、鬱蒼とした森林で探すのは容易ではありません。ようやく見つけたのに、♀でガッカリでした。♂はより鮮やかですから・・・・。
ミスジアメリカムシクイは絶えず動き回る習性で、一眼でなければ撮影は非常に困難かと思います。
散策路の滑りやすい部分には、ロープが張られています。そして、そのロープには苔がギッシリ生えていて、蘭まで着生しています!
ラテン名: Pleurothallis crocodiliceps
高い場所で、ヒッソリと咲いていました。私のような蘭マニアでないと、まず気が付かないと思います。花筏のように、葉の上に花がチョコンと乗っかっている感じです。
カラーバリエーションがあり、この株は黄色です。この画像だと花の形も分からないと思いますが、いずれ「野生蘭を求めて」の記事で紹介します。別の場所ですが、既にアップで撮影済みです。
モルフォチョウ属、ラテン名: Morpho helenor narcissus 英名: Common Morpho
モルフォチョウの仲間は、とまると直ぐに翅を閉じてしまいます。メタリック・ブルーの輝きを拝めるのは、ヒラヒラと飛んでいるときになります。
この個体はシッカリと開翅していたので、死んでいるのかと思いました。撮影後に確認したら、生きている個体だと分かりました!
パソコンに画像を取り込んでから気が付いたのですが、右前翅に丸まった個所がありました。ひょっとして羽化したばかりで、翅を乾かしていた?ただ、左後翅には損傷部分もあり、謎のままで終わってしまいました。
全てキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
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