カザリキヌバネドリ(ケツァール) 八歳の息子が、「世界一美しい鳥」を激写しました!
昨年の11月に一眼を再入手して以来、息子は野鳥ばかり撮るようになりました。先月の家族旅行で、野鳥撮影の楽しさを再認識したようです。次はケツァールを撮影したいと言うので、昨日に出掛けました。
昨今の「ケツァール・フィーバー」は尋常ではありません。ツアー先の餌場では100~150人のバーダー、観光客が殺到することも珍しくなくなりました。
必然的にマナーの悪い観察者、撮影者が増加、ケツァールがまともに食事できず、直ぐに飛んで行ってしまうこともあります。それ以前に、餌場に飛来する個体数も減ってしまいました。
そんな場所で息子が撮影することは困難であり、敢えて無名の餌場を訪問しました。このポイントは年に一ヶ月ほどしか観察チャンスがないので、ツアーで組み込むことが難しかったりします。
ここでは大勢に囲まれることがないので、ケツァールはのんびりと食事ができます。この餌場では他に誰もいませんでしたし、二時間以上経ってもケツァールが居続け(オス二羽、メス一羽)、我々が先に退却するほどでした。
有名な餌場だと、酷いときには数分で飛び去ってしまうことも・・・・。常に人間に追い掛けられるケツァールは、「世界で一番美しい鳥」だけでなく、「世界で一番可愛そうな鳥」だとも言えます。
300ミリレンズは八歳の息子には重く、何度も辛そうにしながら頑張っていました。おまけに霧雨状態が続き、私は息子とカメラが濡れないように、終始アシスト役に徹しました。それでは、息子が撮影したケツァールを紹介します。
時折、青空も見えましたが、霧雨状態で大変でした。
ケツァールの主食「リトル・アボカド」、食べ放題の状態でした。
アボカドをくわえているのが分かりますか?
メス個体です。オスと比べると、どうしても地味に見えてしまいます。
ケツァールがどこにいるか分かりますか?
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偶然に撮れたようです。コンデジだと数枚しか撮らないのに、一眼だと連写しまくります。(^▽^;)
アボカドの種を吐き出す直前の一コマです。
手前の枝が邪魔でした。頭頂が金色に輝いて見える時があります。
高らかに勝利宣言!?八歳でケツァール撮影を成し遂げたのですから、恵まれていると思いました。
全てキャノンEOS7D+キャノンEF70-300mm F4-5.6 IS USMで撮影
帰路の途中、国花の蘭が自生している場所に立ち寄りました。まだ五分咲き程度でしたが、盗掘されている様子もなく、ホッとしました。
この後、しばらく更新できないかもしれません。
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模様を凝視すると、目が回りそうです!
♂個体
♀個体
オオカバタテハ属、ラテン名: Smyrna blomfildia datis 英名: Blomfild’s Beauty
裏翅に渦巻きや目玉模様が入っているので、目がクラクラしそうです。この模様であれば、天敵も怯むことでしょう。
四年ほど前に撮影しました。当時は蝶撮影に夢中だったので、開翅するまで忍耐強く待つこともありました。今の私には、無理だと断言できます。(^○^)
マルバネウスキチョウ属、ラテン名: Aphrissa statira statira 英名: Statira Sulphur
シンプルな模様のキチョウです。未だにキチョウの開翅シーンを、撮影したことありません。
ウラスジカラスシジミ属、ラテン名: Arawacus sito? 英名: Fine-lined Hairstreak
類似種、Arawacus leucogynaかもしれません。図鑑に識別点が記載されているのですが、それでも違いが分かりません。(^▽^;)専門家でないと、区別できないレベル?開翅すれば、綺麗な青を拝めるですが・・・・。
全てリコーCX5で撮影
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寒さにブルブル震えながら、この蘭を撮影しました!
ラテン名: Specklinia strumosa
こんな感じで、咲いていました。
この日は低地で散策していました。目新しい蘭も見つからず、帰路の途中、高地に立ち寄りました。車から降りると、冷たい風が吹いていました。停車した場所の近くで開花していたのが、このSpecklinia strumosaでした。
撮影しようとしましたが、寒さに耐えられず、上着を取りに行きました。そして上着を持参してなかったことに、気が付きました。高温多湿な低地で、一日過ごす予定だったからです。
「手土産」なしで帰宅するのも癪だったので、根性で撮影しました。強風で花が揺れまくり、ブレの連発でした(花茎は一ミリほど)。「お願いだから、まともな一枚撮らせてくれ~」ブルブル震えながら、鼻水ズルズル垂らしていたと思います。(^▽^;)
ラテン名: Heterotaxis valenzuelana
こんな感じで、咲いていました。
四十メートルを超えるであろう立派な木でした。地盤が不安定になって、倒木したようでした。そこには色々な蘭が着生していました(開花していたのは、一種のみ)。
この属は葉の形がユニークで、この状態で完全開花です(シッカリと開かない)。ほとんどの株が樹冠部に着生していたので、倒れていなければ撮影できませんでした。
ラテン名: Cranichis lankesteri(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
コスタリカの蘭は着生種が九割を占めるので、地生種を見つけると嬉しくなります。ただし、ほとんどが地味な色合いです。初めて訪問した、私有保護区の樫林で見つけました。画像からは想像もつかないほど薄暗い場所で、手持ちでは撮影が不可能でした。
ラテン名: Lepanthes monteverdensis(固有種)
こんな感じで、咲いていました。
monteverdensisは発見地である、モンテベルデに由来します。固有種であるだけでなく、国内でもこのエリアでしか記録がないようです。ですから、世界的にも非常に貴重な存在かと思います。
コスタリカは小国ですが、蘭は固有種が多く、その多様性に驚かされます。野鳥の固有種は本土に三種、ココ島に三種しか記録されていません。花の大きさは五ミリほどあります。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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