こんな小さな蘭、肉眼だと花の形さえ分かりません!
ラテン名: Platystele microtatantha
こんな感じで、咲いていました。
世界でも最小類の蘭で、花の大きさは二ミリか、それ以下しかありません(←同属で更に小型の蘭が、コスタリカには存在する)。過去に何度か撮影したのですが、掲載できる画像がありませんでした。風がコンスタントに吹くエリアに自生しているので、ピント合わせに苦労しました。
対照的に、こちらは大型の花を付けます。上記のPlatystele microtatanthaと比較したら、小人と巨人ほどの違いがありますね。(^○^)
このように複数の花を付けると、見栄えします。違法販売、民家の庭で飾られているのを見たことはありませんが、盗掘対象だと思います。花の大きさは九センチほどあります。
黄色のカラーバリエーションがあるだけでなく、花の形にもタイプが存在します。私が撮影したのは細長い型ですが、全体に丸みを帯びた型もあります。色違いで形も異なれば、別種に見えてしまいます。
国立公園では目新しい種が見つからず、近くの道端を歩いていて見つけました。かならずしも大きな緑地が、蘭探しのベスト・スポットとは限りません。平凡な田舎道、牧草地でさえ予期せぬ出会いがあったりします。だから蘭探しは面白い!
一枚目~四枚目はキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
五枚目~八枚目はリコーCX5で撮影
五枚目~八枚目はリコーCX5で撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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国内で500種目の野生蘭を撮影しました!今後も地道に頑張ります!
先日、ようやく大きな区切り目に到達しました。ここまで、苦労の連続でした。頑丈な登山靴を、何足履きつぶしたか分かりません。とにかく、悪路をひたすら歩きました。
以前にも書きましたが、未見種との出会いが難しくなりました。例えば、一日に十種見たとして、未見種がゼロなんてことも当たり前になりました。
コスタリカには1,600種を超す蘭が、記録されていると言われています。つまり未だに三分の一も撮影していないことになります。未見種との遭遇確率の方が高いのに、どうしてなのでしょう?勿論、様々な標高、環境で探しています。
以前から思っているのですが、既に自然界で見ることが難しくなった種が、多数あるのかもしれません。森林伐採、盗掘が酷いコスタリカですから、容易に想像できます。野鳥にしても、既に記録が途絶えた種が存在します。
国内で野生蘭を撮影している人間は、私以外にもいます。ただ、彼らは株を自宅に持ち帰り、暗幕+ストロボ撮影しています。蘭の自生地は撮影環境が厳しいため、そうすることで綺麗に撮れると考えるのでしょうか。撮影後は自宅のコレクションに加え、自己満足している心の狭い人間たちです。
検索すると、そういった地元民が何人も出て来るのに驚かされます。庭が蘭園かと思うほどの規模です。こういったプライベート・コレクターが大勢いるので、知り合いの蘭学者も嘆いています。
今後、600種、700種と次の目標に辿り着けるかも分かりません。それでも消え行く野生蘭をカメラに収めるため、歩き続けたいと思います。野にあるものは、野にあるからこそ美しい。だからこそ、その場で撮影することに、意義があるのではないでしょうか?
記念すべき500種目は、固有種でした。レパンセス属の中でもユニークで、葉が「カール」しています。ですから、花を見るためには中を覗くか、葉を広げるしかありません。予備知識がないと、見つけられないタイプかと思います。花の大きさは五ミリほどあります。
ラテン名: Camaridium anceps
低地には類似種、Camaridium neglectumが存在します。私には見た目での区別ができません。道端、牧草地の低木、杭に着生していることが多いので、直射日光には強い種と言えます。
ラテン名: Corymborkis flava
こんな感じで、咲いていました。
久しぶりに見た地生種です。九割が着生種と言われているので、コスタリカでは貴重な存在です。ただ、地生種は地味系が多かったりします。薄暗い林床で、黄色が目立ちました。
ラテン名: Acianthera cogniauxiana
こんな感じで、咲いていました。
私有保護区で撮影しました。通りかかった観光客に、何を撮影しているのか聞かれました。野生蘭と答え、属名まで教えました。「えっ、これが蘭?」と疑わしそうな目で見られました。一般人の蘭の認識って、カトレアとかコチョウランなのでしょうね。(^○^)
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
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セセリチョウの翅も透けています!
Phanus(和名なし?)属、ラテン名: Phanus marshallii 英名: Common Phanus
過去に何度も、翅が透けている蝶を紹介しました。しかし、それらは全てタテハチョウの仲間でした。今回はセセリチョウです。英名だとghost-skipper(幽霊セセリ)という別称もあるようです。透けている=幽霊、ということなのでしょうね。
こちらは「元祖」、透けた翅をしたタテハチョウの仲間です。四年ほど前に撮影しました。透けた翅をした蝶の交尾シーンは、これ以降、一度も見たことがありません。興味の対象が、野生蘭に移ってしまったからでしょうか。
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オナガセアオマイコドリ他 超望遠コンデジでも撮れました!
家族旅行特集、最終回
オナガセアオマイコドリは「徒弟制度の求愛ダンス」が有名で、日本でも何度かTV放送されています。個体数は多いものの、観察&撮影が非常にトリッキーな鳥です。
先ず、生息している環境が、薄暗いことです。おまけに、潜伏性が強く、藪から出て来ません。見つけても直ぐに移動し、藪に姿を消します。撮影チャンスは常に数秒、一眼でないと対応できないと思っていました。
アングル次第では頭頂の赤、背中の青もよく見えず、真っ黒な鳥です。「見返り美人ポーズ」が理想となります。コンデジで撮影できただけで、良しとしました。
サンショクキムネオオハシは、私のプロフィール画像の鳥です。体の一部に影が写っているのが、残念でした。
カンムリサンジャクはロッジの敷地内、道端、どこにでもいました。去年の十一月の家族旅行では、ミドリヤマセミと愛車のコラボが実現しました。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
家族旅行特集は、今回でお終いです。
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お猿さんが目立った、家族旅行でした!
家族旅行特集、その五
コスタリカには四種の猿が生息しています。今回の旅行では、三種を観察&撮影することができました。残りの一種は生息範囲外だったので、別の機会に紹介します。
このエリアで直ぐに気が付いたことは、クモザルが警戒していないことでした。クモザルの子供は密猟の対象になっていて、親は邪魔な存在なので殺されてしまうそうです。
密猟が当たり前のエリアでは、大砲レンズやスコープを見ると、過激に反応したりします。多分、ライフル銃に見えたりするからだと思います。国境近くは民家の存在さえ少ないですし、密猟者もここまで「遠征」することがないのかもしれません。
クモザルの親子は、部屋の直ぐ外の木で休憩していました。以下、私の想像です。
子「あっ、なんか変な人が来たよ」
親「単なる観光客でしょう。安心しなさい」
親「単なる観光客でしょう。安心しなさい」
次の四枚は、息子が撮影したホエザルです。早朝、食事(主に若葉)に来たようです。
ノドジロ(カオジロ)オマキザルは動きがすばやくて、一枚だけ撮って諦めました・・・・。
七枚目~十枚目はキャノン・パワーショットSX710HSで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
残りは全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
次回が特集の最終回です。旅行中に撮影した野鳥(後編)を紹介します。
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