2017/04/18

コスタリカの熱帯乾燥林、イースターと家族旅行(前編)

家族旅行特集、第1回

イースター(スペイン語ではセマナ・サンタ)の休暇だったので、家族旅行に出掛けました。この時期は観光客だけでなく、地元民の多くが外泊します。ですから、何よりも宿の確保が最重要でした。にもかかわらず、前日になって宿探しという状態でした。

コスタリカの北西部には、熱帯乾燥林と呼ばれるエリアが存在します。11月から4月にかけては雨が降らず、アフリカのサバンナに似た雰囲気があります。ここにしか存在しない動植物も多いのですが、世界で最も消滅の危機に瀕した「エコゾーン」とも言われています。

種数は少ないものの、熱帯乾燥林ならではの蘭も存在します。それらを期待しつつ、ニカラグア国境近くまで遠征しました。



国立公園のビューポイントからの熱帯乾燥林です。半年近く酷暑が続くので、緑地が「茶地」に変化しています。雨季には綺麗に見えることでしょう。



どこから顔を覗かせているの、と思ったら・・・・



幹は空洞になっていました。



最初に宿泊した家族経営のロッジです。直前予約にもかかわらず、奇跡的に空き部屋がありました!部屋はシンメトリカルになっていて、反対側にもベットが2つありました。大きな冷蔵庫が、地味に嬉しかったです。



日中の暑い時間は、ハンモックでのんびりが基本です。



部屋の直ぐ外には川が流れていました。矢印に注目してください。何か分かりますが?



正体は野生のクロコダイルでした!息子が撮影したがっていたので、この宿を選んだ理由の一つでもありました。近距離で撮影できて、息子も満足だったようです。



宿には広大な散策路があり、ピューポイントからの風景です。正面にはオロシ火山が見えます。



息子にとって、2度目の乗馬体験です。宿のスタッフに準備してもらって、出発することになりました。すると、いきなり手綱を渡されました。

「後はお父さんが引いてね。近くの村落まで行ってみたら」「えっ!?放馬とかしたら、どうするの?」「大丈夫。この馬はおじいちゃんだし、速く走り出したりしないから」不安はありましたが、こうして息子と2人きりで、1時間の「旅」が始まりました。



周囲は牧草地に転換されていて、典型的なコスタリカの田舎風景です。それでも散在する緑地では、猿や野鳥の姿が見えました。道端の大木には蘭も自生していましたが、この時は息子が心配で、撮影は乗馬後まで我慢しました。(^▽^;)



「僕の言うことを、ちゃんと聞け~」と言わんばかりのポーズをしています。実際は非常に賢い馬で、ちゃんと指示通りに動いてくれました。



最初は私が引いていましたが、後半は全て息子に任せました。自分で全てコントロールできることが、嬉しかったようです。



午後はビーチに出掛けました。地元民の姿はありましたが、観光客はいないようでした。流石に、国境近くまで来る観光客は少ないのでしょう。



ウミガメの産卵地なので、特定のエリアは立ち入り禁止になっていました。



やはり緑地は「茶地」になっていました。雨季になれば、綺麗になることでしょう。違和感のあるビーチだと思ったら、定番のヤシの木がなかったからでした。

後半に続きます。

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コスタリカの野鳥ガイド

在住21年、ガイド歴20年(引退)。撮影の他に、野生蘭のデータ収集(保護活動の手伝い)をしています。座右の銘は「野にあるものは、野で愛でる」