採取者に負けずに、これからも蘭探しを頑張ります!
長文ですが、できるだけ読んで下さい。私からのお願いです!m(._.)m
最近になって、コスタリカでも蘭の採取が、深刻と思うようになりました。自生地近くの民家を注意して見ると、当たり前のように野生種が飾られています。酷いエリアだと、あちこちの家で目に付きます。
10月末に、親子による野鳥の密猟シーンを目撃した、という記事を書きました。先日、別の2人組が蘭を採取をしている場面を、同じエリアで見かけました。大きなポリ袋を4つ持ち、幹に着生している無数の蘭を根こそぎ盗っていました!
ここには数百株の蘭が着生している、大きな倒木がありました。訪問ごとに何か開花していないかチェックしていたのですが、あらゆる着生植物がなくなっていたので、おかしいと思いました。
また、開花を楽しみにしていたアダ属の株も、同エリアから消えていました。そして、この2人組の行動を見て、直ぐにピンと来ました。どんな花が咲くか分からないので、取り敢えず、全て盗って行くつもりだったのでしょう。
帰宅途中には、道端で野生蘭を売っている馬鹿者も見かけました(勿論、違法行為です!)。このような路上販売は地方では珍しくなく、何度も目撃しています。地元民のモラルの低さには、ウンザリしています。
野生蘭を探すようになり、1年が過ぎました。大型種を滅多に目にしない理由は、採取だと痛感しています。私の憧れの種が、民家の庭で咲いていたこともあります。ただ、そういった場所で咲いている個体は、一切撮る気がしませんし、ブログで紹介するつもりもありません。
これからも自分の足で歩き、自分で見つけた「本当の意味での野生蘭」を紹介していきたいと思います。そういった現状を踏まえて見ていただけると、私としては嬉しいです。
数十年前は国花を含めた大型種が、当たり前のように咲いていたはずです。そんな光景を一度でもいいから、見たかったです。来年も採取者なんかに負けないぞ~。
蘭ならではの造形美だと思いました。現在はシルトキロイデス属ですが、以前は皆さんにもお馴染みのオンシジューム属でした。このタイプとしては、コスタリカで最も美しい種かもしれません。
去年に属名が変更されたようで、以前はスペクリニア属でした。高速道路脇の小道にヒッソリ咲いていて、人目に付くこともないと思いました。
エピデンドラムの仲間には、逆さまに咲く種が結構あります。画像を反転させて掲載することも可能ですが、微妙に違和感を覚えます。何故、逆さまに咲くのでしょう?
「熟した花」は徐々に赤紫になります。全体的には大きくて見立ちますが、小さな花が密集して咲くためか、採取の対象外なのかもしれません。適切な標高であれば、あちこちで見かけます。着生している時もあれば、地生の場合もあります。
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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