憧れの蘭が食べられちゃうよ~!
家族旅行特集、その二
以前から見たいと思っていた、憧れの蘭です。斑点ではなく、縦縞模様のタイプも存在するようです。この蘭との出会いは劇的でした。ロッジの散策路で見つけたのですが、今にも開花しそうな蕾を一つ付けていました。翌日には咲くと思い、ワクワクしました。
翌朝一番に見に行った時には、まだ開いていませんでした。日中には咲くだろうと思って、それまでは近くの保護区に出掛けることにしました。
その帰り道に別株を見つけたのですが、残念なことに花の一部が破損していました。щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!これでは撮影する気にもなれず、望みはロッジ敷地内の蕾に託されました。
そして、戻ってみると、更なる悲劇が私を待っていました。なんと開花どころか、蕾が消えているではありませんか!?ガ━━(゚Д゚;)━━ン!地面を探してみても、見つかりません。状況が全く理解できず、その夜はショックで熟睡できませんでした。
翌朝、道端で見つけた別株に蕾があったことを思い出し、朝食もとらずに出掛けました。そして、全ての謎が解けました。なんと、ナメクジが花を食べていたのです!即座にナメクジを枝で振り落とし、難を逃れることができました。
ロッジ敷地内にあった蕾も、食べられてしまったのでしょう。運良く蕾が開いていたので撮影できましたが、それさえも今ではボロボロになっているかもしれません。
ちなみに、この木には無数の蘭が着生していました。花が咲いていたのはレストレピア一種のみでしたが、他にもディカエア(ディケア)属、レパンセス属、エピデンドラム属、マキシラリア属、マスデバリア属などが確認できました。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
以前はマキシラリア属でした。保護区へ行く途中、道端で撮影しました。ロッジの散策路にも咲いていたので、このエリアでは普通種なのでしょう。撮影中、地元民が物珍しそうに私を見ていました。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
ラテン名のmariposaはスペイン語で「蝶」を意味します。皆さんには蝶に見えますか?今まで撮影したレパンセス属では最小で、花の大きさは二ミリほどあります。
果樹園跡地(?)で、地面に落ちていた枝に着生していました。ヌカカの仲間がウジャウジャいるエリアだったので、撮影は地獄でした。あちこち刺され、撮影中に手は血だらけになりました。蘭撮影のためとはいえ、流石に逃げ出したくなりました。
リコーCX5で撮影
コスタリカの蘭は九割が着生種なので、地生種は貴重な存在です。最終日、帰路の途中に牧草地で撮影しました。あちこちで咲いていたので、今が開花のピークなのでしょう。花持ちが悪いようで、どの株も上部に蕾がたくさんありましたが、下部は枯れていました。
野生蘭の多くは短命で、花は数日で枯れてしまいます。それだけに新鮮な状態で開花している株を見つけることは、容易ではありません。
リコーCX5で撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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