蘭の「盗掘」を実感しました!
数ヶ月前から、開花を楽しみに待っていたディカエア(ディケア)属がありました。先月、その株が見事になくなっており、愕然としました。周辺の草が踏み荒らされており、明らかに人が立ち入った痕跡がありました。「植物の採集はしないで!」と近くに看板があるにもかかわらず・・・・。
画像は別のエリアで見つけたディカエア属ですが、やはり開花を楽しみにしていました。開花時期が分からなかったので、毎月チェックしていました。四ヶ月目にして、ようやく美しい花を見ることができました。
私が知る限りでは、このエリアではこの木だけにしか着生していません(ユニークな葉形で分かる)。ですから、この木に着生している株が根こそぎ採られてしまったら、以降は観察できなくなりそうです。
「お願いだから、私欲のために採らないでくれ!」とマニアに叫びたいです。\(*`∧´)/ ムッキー!!ところで、着生でも「盗掘」という表現で良いのでしょうか?穴を掘って、盗りませんし・・・・。
リコーCX5で撮影
とにかく薄暗い場所だったので、撮影に苦労しました。最近ではノイズリダクションをMAXに設定して撮っていますが、それでも画像が荒れてしまいます。花の大きさは三ミリほどあります。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
マラキス(マラキシス)属を蘭だと認識できる方は、相当なマニアだと思います。とにかく個性的な外見をしています。この属の画像はネット上でも乏しく、識別が困難です。
観察した国立公園の蘭リストによると、三種が記録されているようなのですが、画像付きで掲載して欲しいところです。
リコーCX5で撮影
着生していた枝ごと地面に落ちていました。この状態だと、いずれは死んでしまうでしょう。倒木や落ちている枝に蘭が着生していることは、珍しくありません。その度に幹や枝から剥がして、どこかに着生させるべきなのか、と考えてしまいます。花の大きさは五ミリほどあります。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
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クビワモリハヤブサ 集団イジメだけは勘弁して~
腹部に注目してください。赤い部分は血痕です。先日紹介したカンムリサンジャクの一羽を襲って、食べていたようです。そして、激怒した残りの集団が、果敢にクビワモリハヤブサを攻撃していました。
先日アップしたカンムリサンジャク
私は瞬間を見逃してしまったのですが、「蹴り」をいれる個体もいたようです。ツアーに参加されたお客さんに、教えていただきました。最初は何食わぬ顔をしていましたが、「終わることのない集団イジメ」に耐えられず、逃げて行きました。
この鳥は非常に潜伏性が強く、開けた場所には滅多に出て来ません(普通のハヤブサと習性が異なる)。声がしても、姿が見えないことが多いです。
先日アップしたカンムリサンジャク
私は瞬間を見逃してしまったのですが、「蹴り」をいれる個体もいたようです。ツアーに参加されたお客さんに、教えていただきました。最初は何食わぬ顔をしていましたが、「終わることのない集団イジメ」に耐えられず、逃げて行きました。
この鳥は非常に潜伏性が強く、開けた場所には滅多に出て来ません(普通のハヤブサと習性が異なる)。声がしても、姿が見えないことが多いです。
私を含め、野鳥専門ガイドが三人がかりで探しても、樹冠で鳴いている個体を見つけられなかったことがあります。それほど、隠れるのが上手です。
犠牲となったカンムリサンジャクには気の毒でしたが、そのおかげで、撮影することができました。(-∧-)合掌・・・
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
犠牲となったカンムリサンジャクには気の毒でしたが、そのおかげで、撮影することができました。(-∧-)合掌・・・
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
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奇跡再び!?息子のおかげで、開翅シーンが撮れました!
ウズマキタテハ属、ラテン名: Callicore texa titania 英名: Yellow-rimmed Eighty-eight
前回は息子に敬意を表し、私が撮影した画像は先送りにしました。今回は表翅も含め、ヒメアカネウズマキタテハを再掲載します。
しばらく地面にいてくれたので、撮影チャンスはタップリありました(指乗せする余裕さえありました)。ところが、どれだけ待っても、開翅してくれません。終いには樹冠部に飛んで行ってしまい、頃合いだと思いました。
以下、息子との会話です。
私 「そろそろ帰ろうか。取り敢えず、裏翅は綺麗に撮れたでしょ」
息子「えっ、もう帰っちゃうの?ダディは諦めたりしないよね?」
私 「でも高い場所に飛んで行っちゃったよ」
息子「僕の知っているダディは、簡単に諦めたりしないよ」
私 「じゃあ、もう少し頑張ってみようか・・・・」
息子「えっ、もう帰っちゃうの?ダディは諦めたりしないよね?」
私 「でも高い場所に飛んで行っちゃったよ」
息子「僕の知っているダディは、簡単に諦めたりしないよ」
私 「じゃあ、もう少し頑張ってみようか・・・・」
ここまで言われてしまうと、時間延長せざるを得なくなりました。しばらくして、妻がトイレに忘れ物をしたことに気が付き、息子も後を付いて行きました。
その数分後、姿を消したはずのヒメアカネウズマキタテハが、地面に舞い戻りました。そして、私の目の前で開翅したのです(嘘くさいですが実話)。L(゚□゚)」オーマイガ!
今年の五月に「あなたは、この奇跡を信じますか?」という、ヒメクジャクシジミの記事を書きました。そのことを思い出すような、奇跡の瞬間でした。
そして戻って来た二人に、満面の笑顔で「奇跡の再降臨」を伝えました。「何事でも諦めるな。やればできる。できないのは、頑張らないからだ」中学時代の恩師の言葉です。それを六歳の息子に、再び教えられた気がしました。
リコーCX5で撮影
Ocaria(和名なし?)属、ラテン名: Ocaria ocrisia 英名: Black Hairstreak
英名にある通り、全体的に黒いシジミチョウです。派手な外見ではありませんが、こういった個性派は好きです。表翅も黒っぽくて、少しだけメタリック・ブルーが入っているようです。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
オナガセセリ属、ラテン名: Urbanus belli 英名: Bell's Longtail
我が家のホタカソウやランタナにも飛来する属なのですが、類似種が多く、同定が非常に困難です。手持ちの図鑑に記載された識別ポイントを見て、Urbanus belliとしましたが、間違っているかもしれません。
リコーCX5で撮影
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やはり、自宅近くでも蘭が咲いていました!
以前、「こんな場所があったとは!~灯台下暗し~」という記事を書きました。自宅から車で十五分ほどの距離に、いい感じの緑地を見つけたのです。
標高1,500メートルほどあり、いかにも蘭が自生していそうな環境でした。そして、私の予想は見事に的中し、今では蘭探しに欠かせない場所となっています。今回はそこで見つけた蘭の一部を紹介します。
蘭を本格的に探すようになって、八ヶ月ほどになります。そして、大型種をほとんど見かけないことに気が付きました。最初は偶然が続いているだけかと思っていました。
しかし、手持ちの図鑑にも記述があるのですが、地元民が採って行ってしまうのが原因ではないか、と考えるようになりました。その代表例が国花の蘭です。今では自然の中で見つけることが、非常に困難になっています。以前は私が住む町の川辺でも咲いていたとか・・・・。
大型で見栄えのする種は、どんどん姿を消している。そんな悲しい状況みたいですが、Sobralia amabilisの花の大きさは六センチほどあります。着生している時もあれば、地生の場合もあります。
ソブラリア属は一日咲き(種によっては数時間)で有名なのですが、それが理由で盗掘対象にはなっていないのかもしれません。開花の時期には、あちこちで見かけます。
リコーCX5で撮影
こちらも花の大きさは六センチ近くあります。初めて見た時は、花が枯れかかっており、撮影できませんでした。後に、同じエリアで一輪咲きを見つけました。ここ以外では見たことがないので、採られてしまう対象なのかもしれません。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
典型的な悪環境(雨、風、霧)の下で撮影しました。ですから、撮影後は安堵感に包まれたのを、今でも覚えています。花の形が独特で、一枚で表現できるアングルを見つけるのにも、苦労しました。
リコーCX5で撮影
以前はプレウロタリス属だったので、典型的なステリス属とは外見が異なります。初めて見た時は、高い場所に咲いていました。パワーショットの超望遠でも証拠写真しか撮れなくて、悔しい思いでした。
後日、倒木に咲いているのを見つけ、大きく撮影することができました。花の大きさは五ミリほどあります。紫色のバリエーションも存在します。
リコーCX5で撮影
蘭の分類は非常に複雑で、種名が複数存在することも珍しくありません。昔の属名が現在でも普通に使用されていたりします。属名、種名に関しては、下記のサイトを参考にしています。
いつもたくさんのコメント&ナイス!ありがとうございます。常にナイス!100を目指して、頑張っています。これからも応援のほど、宜しくお願いします。皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
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カンムリサンジャク 頭部のチョンチョロリンに注目~
全長が五十センチ近くある、カケス(カラス科)の仲間です。「 チョンチョロリ~ン」とカールした冠羽に触れてみたくなるのは、私だけでしょうか。この鳥は熱帯乾燥林と呼ばれる、サバンナのようなエリアを好みます。
太平洋側の中央部には、熱帯乾燥林と熱帯雨林の境があります。ハイウェイを挟んで、二つの異なるライフ・ゾーンが存在しています。数年前のことですが、その境界エリアで小集団を見たことがあります。
ハイウェイを横切れば、そこは熱帯雨林が広がっています。違ったライフ・ゾーンに入り込むかと観察していたのですが、今一歩が踏み出せません。結局、熱帯乾燥林側に戻って行きました。まるで見えない障壁でもあるかのようでした。
キャノンEOS7D+シグマAPO150-500mmで撮影
いつの間にかアクセス解析なる機能が追加されましたが、皆さんはご覧になっていますか?私には大した意味を持たないのですが、それでも興味深いことが判明しました。
私のブログへの訪問者なのですが、圧倒的に男性が多いのです。週日は六~七割で、週末になると八~九割になります。書き込みの比率から半々くらいだと思っていただけに、意外でした。ツアーの参加者は半々くらいなんですけどね~。
男性の訪問者が多いことに対して不満があるわけではないのですが、どうしたら女性の訪問者が増えるのでしょうかね。もっと、花の記事を増やすとか?あるいは、スィーツ・ネタとか?(^○^)
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たまには蘭以外の花もどうぞ!
野生蘭を探している際に、見つけた花を紹介します。全て標高千メートル以上で撮影しました。
マメ科、Erythrina属
Erythrina rubrinerviaかもしれません。蘭探しで頻繁に訪問する国立公園で見かけます。花の大きさは十数センチあるので、よく目立ちます。ハチドリが吸蜜に飛来します。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
イワタバコ科、ラテン名: Drymonia lanceolata
同じくハチドリが吸蜜しているのを確認しています。シャッターチャンスは数秒なので、私にはその瞬間が撮れませんけど・・・・。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
追記: シソ科のウツボグサではないか、と教えていただきました。帰化種なのか、類似種なのかは分かりませんが、科が分かってスッキリしました。ありがとうございました。
横アングルの画像も追加しました。こんなに魅力的な花だったとは・・・・。
リコーCX5で撮影
標高三千メートル近くで撮影しました。撮影のアングル次第で、印象が変わる花だと思いました。何故だか分かりませんが、食虫植物的な印象を受けました。
リコーCX5で撮影
シュウカイドウ科、Begonia属
最後は皆さんにもお馴染みであろうベゴニアです。標高千メートルくらいでの撮影ですが、標高五百メートルくらいに位置する熱帯雨林でも(別種?)見たことがあります。
キャノン・パワーショットSX50HSで撮影
蘭以外は関心度が低いのですが、たまには他の花も 紹介したいと思います。ただ撮影していて、何か物足りなさを感じます。蘭には他の花にはない、独特の魅力があるんですよね~。
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久しぶりに、息子と蝶を激写しました!
家族旅行の際、天候の関係で息子と撮影できませんでした。そこで、昨日は蘭探しの代わりに、蝶の撮影をすることにしました。ちょうど一年前にウズマキタテハの仲間を二種撮っていたので、同じ保護区に出掛けました。
注: オスは以前に撮影しました。
ベニスジシロチョウ属、ラテン名: Perrhybris pamela alethina 英名: Dimorphic White
ラテン名がPerrhybris pyrrhaから変更されたようです。
シロチョウの仲間なのですが、メスはトンボマダラの仲間に擬態しています。オスの表翅は白黒と平凡なので撮影の必要性を感じないのですが、メスはそうはいきません。
これだけ鮮やかなのですから、是非とも撮りたくなるものです。ところが、全く開翅してくれません。吸蜜中も翅をバタバタさせてばかりです。
ですから、過去にもブレ画像を量産するだけで、お手上げ状態でした。今回はシャッター・スピードを上げて、ようやく掲載できる一枚が撮れました。ここまでの道のりが長かったです。(^▽^;)それにしても、見事な擬態だと思いませんか?
リコーCX5で撮影
ウズマキタテハ属、ラテン名: Callicore texa titania 英名: Yellow-rimmed Eighty-eight
息子が撮影したヒメアカネウズマキタテハは、以前アップしたルリモンウラモジタテハ同様、憧れの蝶だったようです。それだけに、気合ぶりは相当なものでした。
息子のカメラはズーム機能もマクロ機能も貧弱です。文字通り目の前に近寄らなければならず、何度も飛ばれました。それでも諦めずに、最後は地面に寝そべって撮影しました。液晶画面を見て、ニッコリしたのが印象的でした。
勿論、私も撮影しています(開翅シーンを含む)。ただ、今回は息子に花を持たせたいので、私の画像公開は後日にしたいと思います。去年の二種のこともあって、八月二日は「ウズマキタテハの日」となりました。(^○^)
ソニーDSC-W1で撮影
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このバッタは珍種、それとも新種?
二年ほど前に撮影しました。いくらネット検索しても、同じ種が見つかりませんでした。通常、「コスタリカのバッタ」と英語で検索すれば、無数の画像が出て来ます。今まではそこから調べて、大抵の場合、同定(少なくとも属名)に結びついていました。
それでも駄目な時は、海外の虫サイトに同定を依頼していました。このバッタに関しては、二つの専門サイトに投稿しましたが、返答が得られませんでした。
以前に撮影したバッタのほとんどは、林縁や草地で見つけました。このバッタは薄暗い原生林にいました。ですから、これだけ鮮やかでも、人目に付かないのかもしれません。
そのことを虫に詳しいお客さんに話ししたところ、「取り敢えず、ネットで公開した方が良い」と言われました。発見場所はマイフィールドの国立公園で、未だに新種の虫が見つかっています。
過去に数えきれないほど歩いている散策路にもかかわらず、後にも先にも出会いは一度きりです。ですから新種でなくとも、相当の珍種なのだろうと思っています。黄色い触覚がお洒落だと思いませんか?
リコーCX5で撮影
Chromacris属? カタハダバッタの一種
カリブ海側の低地で普通に見かけます。背景はいい感じにボケてくれたのですが、露出補正が駄目ですね。鮮やかな黄色が飛んじゃってます。(^▽^;)
リコーCX5で撮影
ラテン名: Lithoscirtus viceitas
息子が撮影した種は、金属光沢があります。画像で見るより、実物は遥かに美しい典型例だと思います。以前はマイフィールドの国立公園で、容易に観察できました。草地を刈られ、コンクリートで地面が固められて以来、ほとんど姿を見かけなくなりました・・・・。(T△T)
ソニーDSC-W1で撮影
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
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