あれ?いつまで経っても、銅像のように動かない・・・・?
マエモンジャコウアゲハ属、ラテン名: Parides sesostris zestos
英名: Emerald-patched Cattleheart
この属は低地で良く見かけますが、なかなか開翅してくれません。吸蜜中も絶えず翅をバタバタさせ、撮影には悪戦苦闘です。
この個体は銅像のように動かず、撮影も容易でした。しばらくして同じ場所に戻って来ると、まだいました。
かなり時間が経過していたので、おかしいなと思いました。近寄っても動きません。それもそのはず、既に死んでいました・・・・。。゚(゚´Д`゚)゚。
カナエタテハ属、ラテン名: Consul electra electra 英名: Pearly Leafwing
普段は樹冠部、上層部にいるようです。薄暗い林内にできた一条の光を見つけ、飛来したようです。直ぐに翅を閉じてしまうタイプなので、表翅を撮影でき幸運でした。
ヒメミナミヒョウモンモドキ属、ラテン名: Tegosa anieta anieta
英名: Black-bordered Crescent
前翅長が一センチ半ほどの、小さなタテハチョウです。この日、あちこちで擦れのない個体を観察したので、発生のピーク時期だったのかもしれません。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
未見のシジミタテハを求めて、再訪問したけど・・・・。
昨年の十月、未見のシジミタテハを期待して、お気に入りの蝶スポットを訪問しました。しかしながら、シジミタテハに関して言えば、初見ゼロの残念な結果となりました。
それでも諦めきれず、翌月に再訪問しました。
ニシキシジミタテハ属、ラテン名: Sarota chrysus 英名: Stoll's Sarota
まだ花は咲いていましたが、初見どころかシジミタテハは、この一頭しか飛来しませんでした・・・・。
飛び去る感じもなく、色々なアングルで撮影することができました。この蝶に慰められた一日でした。(T_T)
チュー、チューと吸蜜しています。
正面から見ると、モンスター?
このアングルで蝶の撮影は初めて?
初見ではないけど、満足のいく撮影ができました。
下の二種は、ここでは常連のタテハの仲間です。
キオビマダラ属、ラテン名: Melinaea lilis imitata 英名: Mimic Tigerwing
トンボマダラ属、ラテン名: Ithomia diasia hippocrenis 英名: Diasia Clearwing
初見のシジミタテハなしで、年越しするのかな。虚無感に包まれた私・・・・。(ノ_<)
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翌週、近郊にある国立公園を訪問したところ、ようやく初見のシジミタテハを観察することができました。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
マルモンシジミタテハ属、ラテン名: Monethe albertus rudolphus
英名: Yellow-patched Metalmark
ラテン名がMonethe rudolphus rudolphusから変更されたようです。
高い場所にいたので、鮮明に撮れませんでした。手持ちの図鑑によると、著者は生きた個体を見たことがないそうです。コスタリカでは珍種かもしれません。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
今年も再訪問しましたが、ほぼ同じ顔ぶれにガッカリ・・・・(後編)
ツバメシジミタテハ属、ラテン名: Rhetus periander naevianus
英名: Periander Metalmark
注: 上下の画像は、別々の個体です。
この時期に訪問すると、かならず飛来します。非常に美しいシジミタテハですが、当たり前のように登場するので、以前のような感動もなし・・・・。
Chalybs属(和名なし?)、ラテン名: Chalybs janias 英名: Janias Greenstreak
小型で可愛らしいシジミチョウですが、やはり常連で、出会いの喜びもなし・・・・。でも足の色はオシャレ?
ヒメアメリカカラスシジミ属、ラテン名: Ministrymon una scopas 英名: Pale Ministreak
同じく常連で、ただ機械的に撮影しました・・・・。ドキドキするような撮影がしたい!
Michaelus属(和名なし?)、ラテン名: Michaelus phoenissa
英名: Two-banded Hairstreak
お目当てのシジミタテハが飛来せず、暇つぶしに撮影したら、初見のシジミチョウでした。でも地味だから、ドキドキしません。(T_T)
アメリカイチモンジ属、ラテン名: Adelpha serpa celerio 英名: Celerio Sister
このポイントで、よく見かけるタテハチョウです。同じ理由で暇つぶしに撮影しました。類似種が多い属で、図鑑で調べたら初見でした。初見なら、取り敢えず嬉しい私です。(´∀`*)
今年は「大物」のシジミチョウも飛来せず、初見のシジミタテハもゼロでした。「もう一度、Arcas imperialis観たいよ~」
以前に比べると、シジミタテハの飛来が著しく減少しました。再訪問、どうしようかな~。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
今年も再訪問しましたが、ほぼ同じ顔ぶれにガッカリ・・・・(前編)
昨年、久しぶりにシジミタテハを求めて、お気に入りの蝶スポットに出掛けました。しかし初見のシジミタテハは撮影できず、ちょっと残念な結果に終わりました。
シジミタテハとは?
シジミチョウとタテハチョウの中間的な特徴を持ち、日本には存在しないグループです。
去年の成果
今年も時期が来たので、再訪問してみました。結果から言うと、去年とほぼ同じ顔ぶれでした。
森林性の強いシジミタテハの多くは、葉裏に隠れています。ですから観察すること自体が非常に困難で、吸蜜に来る時が撮影チャンスです。
この場所を見つけたのは、七年ほど前になります。当時は多彩なシジミタテハを観察できたのですが、ここ二年は一気に多様性がなくなった感じです。周囲の緑地に変化?あるいは年々減っている降水量が、影響しているのかもしれません。
イナズマシジミタテハ属、ラテン名: Lyropteryx lyra cleadas 英名: Lyra Metalmark
去年は、翅の損傷が酷い個体しか撮影できませんでした。何故かメスは飛来しません。メスは黒に赤い縁取りがあり、別種に見えます。
アツバシジミタテハ属、ラテン名: Emesis fatimella nobilata 英名: Fatimella Emesis
訪問すると、毎回観察できる種です。この属では、一番色が鮮やかかもしれません。通常は葉裏に隠れています。
シジミモドキ属、ラテン名: Theope publius publius 英名: Shaded Theope
この場所では、初めて観察しました。「モドキ」と付いていますが、シジミチョウと勘違いされることがあるようです。
表翅はメタリック・ブルーで、飛んでいるとシジミチョウみたいな印象を受けます。やはりシジミタテハの典型で、葉裏にヒッソリと隠れています。
「吸蜜時も逆さまかよ~」って思いました。この属は翅を直ぐに閉じるので、表翅の撮影はほぼ不可能かと思います。
シロフセセリ属、ラテン名: Xenophanes tryxus 英名: Glassy-winged Skipper
目新しいシジミタテハも観察できず、ふてくされながら撮影しました。(^▽^;)
アオオビセセリ属、Pythonides jovianus amaryllis 英名: Variable Blue-Skipper
地味系が圧倒的に多いセセリチョウとしては、美麗種です。擦れ、損傷の酷い個体しか撮影していなかったので、ちょっと嬉しくなりました。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
後編に続きます(来月に掲載)。
当初の目的を忘れて、撮影しちゃいました!
去年の八月のことです。この日は探鳥に出掛けました。ところが目的地近くの道端で、多数の蝶を見つけました。キク科のアゲラタムに群がり、周辺には少なくとも百頭はいたと思います。
こんな感じで、あちこちにいました。
左: トンボマダラ属、ラテン名: Ithomia patilla 英名: Patilla Clearwing
上: ボカシスカシマダラ属、ラテン名: Pteronymia aletta agalla 英名: Aletta Clearwing
トラジマスカシマダラ属、ラテン名: Ceratinia tutia dorilla 英名: Tutia Clearwing
トンボマダラ属、ラテン名: Ithomia heraldica heraldica 英名: Heraldica Clearwing
トラフトンボマダラ属、ラテン名: Mechanitis polymnia isthmia
英名: Polymnia Tigerwing
これらの蝶は普段、薄暗い林床にいます。ですから、撮影が容易ではありません。アゲラタムや類似種のユーパトリウムで吸蜜している時が、撮影の大チャンスだと思います。
五種を撮影しましたが、ジックリ観察したら、別種がいたかもしれません。「あっ!今日は探鳥するはずだったのに・・・・」朝の貴重な時間を、「無駄」にしてしまいました。(^▽^;)
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
貴重な撮影しちゃいました!
ルリシジミタテハ属、ラテン名: Necyria ingaretha 英名: Orange-spotted Metalmark
同属のNecyria duellona beltianaかと思って、撮影していました。既に撮影済みだったのですが、未だに綺麗に撮れていませんでした(ブログでも未掲載)。
「あれ?裏翅の模様が違うような?」Necyria duellona beltianaも過去に同じ木で撮影していたので、その時は記憶違いだと思いました。
帰宅後に手持ちの図鑑で調べてみると、やはり裏翅の模様が一致しません。ところがルリシジミタテハ属は、一種しか記載されていませんでした。
それで図鑑のページをパラパラめくっていたら、別ページにて見つけました。 「同属に、もう一種いるのか。だったら、同じページに掲載しておけよ~」
記述を読むと、珍種であることが分かりました。隣国ニカラグアとコスタリカのみ生息、メスの標本に関しては言えば、コスタリカには一頭しか保管されていない、とありました。
私が使用しているデータベースButterflies of Americaにもイラスト、標本画像のみしか掲載されていませんでした。ネット上で検索しても、同様でした。
つまり、生きた個体の画像は、私が撮影した二枚しか存在しません。こういう貴重な画像は、Butterflies of Americaに提供しなければいけないでしょうね。と思いつつ、そのままで終わってしまいそうな予感がします・・・・。(^▽^;)
メダマシジミタテハ属、ラテン名: Eurybia lycisca 英名: Blue-winged Euyrbia
生け垣に植えてある花で見つけました。日本語の属名が見た目そのままなんですが・・・・。(^▽^;)
花はキツネノマゴ科のMegaskepasma erythrochlamysだと思います。日本だと、植物園の温室で観賞できるのではないでしょうか。
マネシミカヅキタテハ属、ラテン名: Eresia ithomioides alsina 英名: Variable crescent
明るい場所で撮影していますが、通常は薄暗い場所で見かけます。地面スレスレの高さを飛んでいることが多く、容易に開翅してくれます。
手持ちの図鑑だと、ラテン名がEresia alsinaと記載されています。Butterflies of Americaの情報から、分類に変更があったようです。現在では、Eresia ithomioidesのalsina亜種ということになるようです。
全てキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
翅を閉じていて、どこにいるのか分かりませんでした!
ルリツヤタテハ属、ラテン名: Myscelia leucocyana smalli 英名: Pale Bluewing
この日は特定の花に飛来する、シジミタテハチョウやシジミチョウを撮影する予定でした。目的地に到着すると、このタテハチョウが翅を開閉させていました。しばらくすると、開翅してポーズをとってくれました。
液晶画面で画像を確認、今度は裏翅の撮影です。と思ったら、蝶が見当たりません。「あれ?」辺りを見渡しましたが、やはり姿が見えません。
諦めようとしたら、突然、青が見えました。近くにいたのにもかかわらず、翅を閉じていて気が付きませんでした。「この程度の擬態に騙されるとは、未熟者・・・・」(^▽^;)
アカヘリタテハ属、ラテン名: Biblis hyperia aganisa 英名: Red Rim
メキシコから南米にかけて生息しているそうですが、コスタリカでは珍種になります。唯一の宿主植物であるTragia volubilisが、同国では希少だからと言われています。翅を閉じていると、アゲハチョウみたいな雰囲気があります。
一、二枚目はキャノン・パワーショットSX60HSで撮影
三、四枚目はキャノン・パワーショットSX50HSで撮影
漆黒のシジミチョウが、目の前にとまりました!
カラスシジミ属、ラテン名: Theorema eumenia 英名: Tailed Cycadian
林内を散策している時のことでした。突然、上層部から蝶が急降下して来ました。目の前にとまったので、へたに動けない状況でした。しばらく「にらめっこ」状態が続きましたが、なんとか撮影態勢が整いました。
色合いから、漆黒のサラブレッドを想像しました。黒いシジミチョウは希少なので、貴重な一枚となりました。
チャイロドクチョウ属、ラテン名: Dryas iulia moderata 英名: Julia
我が家のトケイソウ、ランタナに飛来する常連客です。都心部でも普通に見かけまし、蝶園でも定番の種となっています。
英語ではシンプルに、「ジュリア」と呼ばれたりします。これはラテン名に由来するそうですが、ラテン語にはJが存在しないので、iuliaと表記されてます。鮮やかなオレンジなのに、和名のチャイロドクチョウって可愛そう?
リコーCX5で撮影
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/
高地に美しいセセリチョウがいました!
アカホシルリセセリ属、ラテン名: Creonpyge creon creon 英名:Creon Skipper
一属一種ですが、亜種が存在するようです。高地の蝶は地味な種が圧倒的に多く、このセセリチョウには感動しました。モルフォチョウにも負けない、金属光沢でした。
コバネシロチョウ属、ラテン名: Dismorphia crisia lubina 英名: Crisia Mimic-White
標高1,000~2,000メートルに生息するシロチョウの仲間です。黒やこげ茶色の部分が多いので、シロチョウというより、クロチョウです。(^▽^;)
リコーCX5で撮影
そんなに目立って、狙われないの?
ツルギタテハ属、ラテン名: Marpesia zerynthia dentigera 英名: Waiter Daggerwing
ラテン名がMarpesia coresiaから変更されたようです。
タテハチョウと言えば、閉翅時は地味な印象を受けます。有名なモルフォチョウも然り、枯れ葉みたいな色合いした裏翅が一般的です(前回紹介したウラモジタテハ、ウズマキタテハのような例外もある)。外敵から身を守る術ですから、それが当たり前とも言えます。
ところがMarpesia zerynthia dentigeraは、翅を閉じると白が良く目立ちます。派手に見せる、警戒色でもありません。
むしろ開翅時の方が目立たないように思えます。どうして、このような進化を遂げたのでしょうね。こんな感じで、地面にペタリと張り付いているシーンをよく目にします。
キオビアカタテハ属、ラテン名: Hypanartia dione disjuncta 英名: Banded Mapwing
ラテン名がHypanartia arcaeiから変更されたようです。
このタテハチョウも同じように、地面で開翅しているのを見かけます。こちらは典型的で、裏翅は枯れ葉のような色合いをしています。
どちらも高地で普通に観察できる種で、ケツァールが生息するエリアと一致しています。
全てリコーCX5で撮影
皆さん、良い週末を!\(^▽^)/